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連帯保証人はホンマ廃止せんとホームレス増えると思いますよ…🏡

賃貸の審査は結局のところ連帯保証人問題でフリーズすることになり、申込はキャンセルとなるに至りました。
取り分け「連帯保証人の実印と印鑑証明書」というところが審査ストップの要因でして、印鑑証明書を取ってきて貰って契約を終えるころには次のところでの就業も開始のため、時間もないということで引っ越しを見送ることといたしました。
正直、実家は実家で認知症の祖母の介護があるため、わざわざ実家の面々との関係を壊してまで契約を強行するメリットが無かったため、エアコン(残置物)があと2年壊れないことを祈りつつ、現住居の契約を続行することといたしました。


💴お金あるのに家借りれないの?

今回一番提起したい問題がコレです。
私が今回連帯保証人として設定した母は(恐らく)貯金0円です。
基本は義父の扶養に入って収入を抑えているため、個人の貯金は持っていないと考えられます。

一方、私は僅かながら700万円の資産があります。
600万円は外貨と株ですが、この構図は謂わば「お金を一程度持ってる倅が無一文の母を人質に差し出す」という、なんとも意味が分からない構図となります。
コレをリアルで「いったい無一文の母から何を取るんでしょうね」と知人に話した時に「身体で払って貰うんじゃないですか?」なんてやりとりをしてました。

とは言え母も還暦です。
身体で売るにしても還暦の女性の臓器モツとか売捌トバせるんですかねって話で、臓器モツ売捌トバすならアラフォーな私の臓器モツ売捌トバせば良い話です。
まぁヤクザ用語飛ばしましたけど、そもそも連帯保証人自体がヤクザの発想です。
凄いですよ、コレが合法なんですからね。
もちろん臓器モツ売捌トバすのは違法ですが…。

🏡連帯保証人は家族主義の発想から来ている

改めて一つ、連帯保証人の嫌なところは「親離れできない仕組み」でもあるんですよね、コレ。
就職時の身元保証人にしてもそうなんですが、連帯保証人も大抵は親族が求められ、親族以外の人間を書くと怪訝な顔をされたりします。
中には親族以外を指定するところもあるようですが、身元保証人ならいざ知らず、連帯保証人を引き受ける親族以外の人間はいないでしょう。

悲しいかな、これ、独身者の場合、結果的にいつまで経っても親から離れられないのです。
極端な話ですが、この先私が1千万、2千万の貯金を持てたとしても、貯金0円の母に頭が上がらないと言う、そういう状態になります。

たまに「日本にも個人主義が浸透してきた」とは聞きますが、連帯保証人制度は個人主義の観点で運用されている制度ではありません。
連帯保証人制度は家族主義の視点で運用されています

アメリカなんかだと、例えばクレジットヒストリーが綺麗であるかとか、これまで滞納歴がないかとか、デポジット(敷金)を準備できるかとか、そういうところが重視されるそうです。
コレは個人主義として当然の話で、個の信用によって住居を借りれるわけです。

ところが日本の賃貸契約は個の信用というのは殆ど重視されないわけです。
極論、賃借人の貯金が10万円、連帯保証人の貯金は1万円だったとしても、あくまで連帯保証人ひとじちを出せるかどうかが重要であり、賃借人個人が幾ら資産を持っていようが知ったこっちゃないと、そういう制度となります。

🏢保証会社を経由せず管理会社が敷金取れば良いんちゃう?

コロナ以降は保証会社の倒産が増えたためか、賃貸契約に「保証会社+連帯保証人」と言う契約が増えてきたようです。
「連帯保証人設定したくないから保証会社使うのに何で連帯保証人取るんだよ」って思いません?

要は保証会社が倒産した時に回収できるか不安だから連帯保証人も取るということですが、それなら保証会社を経由せず、管理会社が直接保証金を取れば良いのです。
たぶん、大家が直接敷金取ると金の管理が面倒だと言うことになるでしょうから、管理会社が保証金デポジットを取るのが最適でしょう。
家賃保証をするのに保証会社を経由する必要性は無いんですよね。

🏠空き家がいっぱいあるのにホームレスがいる社会に…

改めて歪だなと思う連帯保証人制度。
もちろん公営住宅や連帯保証人不要の民間の住宅もありますが、疎遠社会になると連帯保証人ひとじち不要住宅に人気が殺到するんですよね。

現に京都府の公営住宅は洛中の空きは0、空いている住宅は不便な場所にしかありません。
まぁ百歩譲って醍醐・石田はそこまで不便でないにしろ、ホントそこしか空きがありませんでした。
あと民間で保証人不要の物件は右京になってしまい、左京と比べると住むイメージが湧かないんですよね。

連帯保証人不要にすると一気に物件が減ってしまいます。
そして四十代このトシになると親も高齢化してしまい、単身者は引っ越しに苦労してしまうのです。

今は少子高齢化で未婚化も進んでいるので、空き家率も増えているのに「空き部屋を貸したいのに借り手がいない」と「家を借りたいのに連帯保証人がいないから借りれない」が一つの社会に同居するという、あからさまにおかしい構図が生まれます。

私個人に関しては最悪の場合、伏見区や山科区で中古住宅を即金で買って住所だけは維持するという選択を取ることができます。
ところが、これができない人は最悪ホームレス直行です。
「お金があっても連帯保証人ひとじちや緊急連絡先が無いからホームレスになった」と言う人間がこの先、確実に現れます。
この歪な制度はなんとかならんのかと言うのが今回の感想です。

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