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昭和時代にサラリーマンだったら私は30歳の誕生日は迎えてなかっただろう

高齢化著しい会社にいると、昭和時代の武勇伝は良く聞かされるものです。
まだまだ労働基準法を守らない企業は多いですが、昭和時代の武勇伝を聞かされると「それでも昭和に比べればだいぶマシになったな」とは言えるでしょう。

平成初期にあったリゲインのキャッチフレーズは「24時間戦えますか?」というものでした。
それは当時が労基法が守られないのが当たり前の社会だったからです。
過労死という物が社会問題になるようになったのは1980年代に入ってからのようで、それ以前というのはなかなか統計上、見れないんですね。


😈ハラスメントは当たり前

昭和時代と言うのはハラスメントが当たり前に行われていた時代です。
今の中高年男性は「なんでもハラスメントと言われる」と嘆くのですが、しかし昭和は「暴言・暴力なんでもアリだった」のです。

佐川急便なんか昭和時代の働き方を20年前もやっていましたから、常に罵声や鉄拳が飛んでくるものでした。
ここに長時間労働が加わります。
この時点で30歳まで生きるのは困難というものです。

⏰プライベートもない

「日本人はマナーが良い」なんて言われる昨今ですが、恐らくそうなったのはバブル崩壊後の話なんじゃないかなと思います。
バブル期以前の日本人は売春は普通に行ってましたし(キャバクラも売春の一種とみなす)なんならキャバクラ接待は経費で落ちたそうです。

休日の接待ゴルフも当たり前、一体いつプライベートなんてものを確保できるんでしょうか。
当時の男性は家庭を顧みないことを求められたので、当然育児も参加せず。
ただ働くだけのマシーンであることを求められたのですから、そりゃ30歳まで生きるのは困難というものです。

ちなみに今の日本を動かしているのは正に「ハラスメントが当たり前だった時代に生きたオジサン達」です
それはなかなか世が良い時代にならんのも当然かなと思ったりはします。

ネット言論界で度々名前が挙がる竹中平蔵は「派遣を推進した戦犯」として愛されておりますが、そもそも派遣という働き方が浸透する原因は正社員の長時間労働にあったんじゃないかなと思うんですね。

バブル崩壊後の日本は「終身(安定)雇用は崩壊しても昭和の働き方だけは残った」状態が暫く続いたわけで、それが嫌だった人は派遣と言う働き方を選んだわけです。
もし昭和の働き方が続いていたなら、少なくとも一人で静かな時間を確保したい私にとっては地獄も地獄。
30歳の誕生日を迎える前に死んでいたことは、想像に難くありません。

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