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♰信仰を失って我々は幸福になったのか♰

ココナラで1000円クーポンを当てたものの、なかなかクーポン使用条件の3000円以上で依頼する用途が思い付きませんでしてね。
Webサイト制作なんて私ができるスキルだし、動画にしたって現職(まだ有給消化期間中なので現職)で学んだし、じゃあ自分が出来ないの何かって言ったらイラストになると。
しかし3回連続で同じ人にスクラッチ制作してもらうのもなんですし、今回は出来合いのイラストを買おうと思って買わせていただいたのが、冒頭のキャラクターです。

元々IRIAMやVT用で販売されていたのですが、現段階でVT動画を出す予定はない(というかYoutuberになる気もない)ので、こうしてnote用で使わせていただいております。

さて、キャラクターの服装:ゴシックロリータに十字架のアクセサリーというで、今回は宗教の話をしてみたいと思います。

思うに2022年は統一教会関連で宗教的に大きな騒動となりました。
冒頭の写真は長崎市にある「神の島」という場所ですが、神の島は江戸時代は隠れキリシタンのアジト的な感じだったそうで、役人を誤魔化すための鳥居があります。
宗教があることによって人間社会には色んな問題が起こりまして、酷いときには戦争の一因になってしまったりもします。

では信仰というものが無くなれば解決するのかと言うと、ことはそう単純ではございません。
人間と言うのは何かに縋りたい生き物だからです。
それが宗教なのか、国家なのか、科学なのかで違いはあると思いますが、本質的に「何かに縋りたい」という気持ちは多くの人が有ると思います。


💉コロナ禍では科学信奉が広まった

思うにコロナ禍では科学に対する信奉が一気に広まったのかなと思います。
コロナワクチンを何故打ったかというところで「皆が打つから」なのか「感染を予防したかったから」なのか違いはあると思いますが、少なくともコロナワクチンは「科学的見地に基いて開発された」のであり、藁にも縋る思いで接種した方もいるでしょう。

変な話ですが、無神論者の人には科学に対する信奉度が高い人が、少なからず見受けられます。
特にコロナ禍以降で医クラ(医師クラスター)と呼ばれるクラスターが誕生しましたが、だいたい無神論者の人は医師クラスターを支持していました。
言ってしまうと、縋る対象が神から科学に変わっただけなのです。

そして私自身はコロナワクチンは接種しませんでしたし、自粛期間中も一切の自粛は致しませんでした。
これは神や科学に対する考え方が無神論者とはかなり異なるということもあります。

殺人ウイルスとして恐れられた新型コロナウイルスですが、私自身は科学は信じるものではなくて、使うもの。
あくまでも「現実的な問題の解決手段としてはとても有効である」という程度にしか考えておりません。
「コロナ感染で死ぬとしても天がお決めになったこと」と思ってリスクを受け入れる選択をしました。
これはどちらが正解かという話でもなく、科学を信奉するか、科学を使うものとしてしか考えていないかによって、行動も変わるということです。

💒無宗教=無神論なのか?

たぶん日本人の多くは信じている宗教を訊かれたら「無宗教」と答えるでしょう。
日本人の無宗教の割合は6割程度で、だいたい3割くらいの人は何かしらの宗教を信じている≧何かしらの宗派に属している、と言った感じです。
ではこの6割が無神論者なのかと言うと、実はそうでもなかったりします。

それを示唆する面白い記事がプレジデントのこの記事です。
日本人の6割は無宗教の筈なのに、なんと神はいないと信じている人は4割しかいません。
3割の日本人は神の有無を「わからない」と回答し、この割合が世界一なのです。
また、統計的に日本は「宗教が復活してきた国」となりました。
Z世代に信心深い人が多いようです。

⛪神を信じることは一種の[強く生きる諦め]の処世術

進歩主義者は無神論者が多いと言われたものの、私自身は無神論を支持しておりません。
また、科学も信じる対象ではなく、使うものとしての認識しか持っていないのです。
この辺の価値観は下記の記事でも延々と書きました。

そして、若者の宗教回帰と言う現象は「若者の保守化」とも結びつけられやすいですが、個人的には「単純にそうとは言い切れない」と考えています。その辺のことが自分の中で納得できる答えを見つけたのが「忍者と極道」に出てくる次のワンシーンです。

漫画:忍者と極道の1シーン(田仲忍者と病田色の会話)より
漫画:忍者と極道の1シーン(田仲忍者と病田色の会話)より

現代はどうしようもない困難が連続で起こります。
「自分の力(努力)ではどうにもならないこと」と向き合うことが必ずあります。
例えば先のコロナ禍など、割とその例になったんじゃないでしょうか。
恐らく多くの人が「新型コロナウイルス」と言う激流に抗おうとし、最善を選ぼうと努力した。
一方、私は「コレで死ぬなら神がお決めになったことだから諦める」という選択をしたのです。

神を信じることによる利点の一つは「自分の意思ではどうにもできないことの責任を神様に押し付けられる」ということです。
もし神というものの存在を否定する場合、自分の人生に起こる一切のことを自分の責任として引き受けなければならなくなります。
ちなみに中国人は世界一の無神論者(中国人は8割が神を信じていない)ですが、彼らのキャリア感なんて本当に自己責任の観点で生きてると言っても過言じゃないです。
力をつけたらアッサリ転職しますし、会社というものに対する帰属意識が本当に無い。

ちなみに日本人で神を信じない割合が最も高いのは氷河期世代で、この世代はちょうど新自由主義・自己責任論の最盛期を見た世代でもあります。
そう言う意味では、無神論と自己責任論は相性が良いとも言えそうです。
そしてそれこそが「信仰を失って我々は幸福になったのか」という疑問の投げ掛けですが、その答えと言うのは1人1人の心の中にしかないかと思います。

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