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陸自ヘリが「撃墜であって欲しい」人達は防衛省に取材すべきだと思う件

今の自衛隊に関東軍みたいなのがいなかったのは不幸中の幸いと言えるでしょう。
自衛隊のヘリが墜落したことを受け、中国による撃墜説が出回ってますが、当局による発表が無いまま憶測だけで色んな陰謀説が出回っています。
もし関東軍のような輩が自衛隊内にいた場合、今ごろ令和のノモンハン事件が起きても可笑しくはありません。
いくら憲法9条が「自国からの攻撃は放棄している」と言っても、暴走する世論や軍隊を諫めるのは容易では無いからです。

❖政治の世界にも三現主義が必要だ

金沢でQC検定3級の受験をしてきたのですが。QC検定の勉強をしてみると改めて、政治の話をする際にも三現主義の視点に立つことが重要だなと実感します。
三現主義は現場に行き、現物に触れ、現実的に考えることが必要というものです。

関東在住時代に左派系の政治デモを取材しに行ったことがありますが、その取材しようと思った動機にしても「本当のことが知りたい」と思って現場に行ったものです。
実際問題として、政治系まとめサイトで書かれていることと、現場で起きていることが食い違っていることは良くあります。
なぜそうなるかと言えば、政治系まとめサイトの運営者と言うのは、十中八九現場には行っていないからです。
現場に行かず、現物に触れず、現実を見ずに書いてますから、書かれていることと実際に起きていることが食い違うことは多々あるのです。
マスコミの報道の方が、まだ信用がありますよ(というより政治系まとめサイトの情報源はマスコミなんですが・・・)

❖ネットには確かに「中国と戦争したい」人達がいる

ネットを見ると確かに存在するのは「自衛隊のヘリが他国(特に中国)からの撃墜であって欲しい」と言う願望です。

沖縄タイムスの〚陸自ヘリ不明「中国に撃墜された」は根拠不明〛についたコメント

沖縄タイムスの出した〖陸自ヘリ不明「中国に撃墜された」は根拠不明 防衛省幹部も否定〗と言う記事に対して付いた反応の一例です。
内2アカウントはアノニマスポストと言う政治系まとめサイトを引用していますが、言うまでも無くアノニマスポストの運営者は現場にも行っていないし、現物に触れることもなければ、現実を踏まえて書いているわけではありません。なんなら防衛省への取材もしていないわけです。

「皆あれこれ推測してるだけ」とは言いますが、当然ながら推測には願望も含まれます
「こうであって欲しい」と言う願望が推測(憶測)に含まれることがあるから、品質管理では「現場・現物・現実の三現主義」が基本であり、データに基いて話すことが大事になるわけですね。

❖報道に納得いかないなら自ら取材をするべきです

現時点で「中国に撃墜された」は明確な証跡が出ていませんし、現場で調査をしているのは自衛隊と海上保安庁です。
「マスコミは報じない!」とか「偏向報道だ!」などと言うなら、まずは彼らに取材するべきなのです。

実際問題として、自衛隊ヘリ墜落事故について、我々が現場に行って調べるなんてことは不可能でしょう。
「メディアはスルーしてる」なんてことはなく、朝日新聞と沖縄タイムスは一応、撃墜説の信憑性について防衛省に取材を行ってます。
ただし、その報道が自分の推測(願望)と異なり、納得の行かないことはあるでしょう。
ならどうするべきかと言えば、自ら防衛省や海上保安庁へ取材に行くしかありません。
それができないなら余計な推測は発信せず、当局の正式な発表を待つべきです。

こうしたネットの有様を見ていると、本当に自衛隊に関東軍のような輩がいないことは、ある種の幸いです。
そうした世論の暴走が軍部の暴走に繋がると、政治家だろうが憲法9条だろうが手に負えなくなりますのでね。

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