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昭和型工場マネジメントも終焉か🏭

昨日は前の会社で仲良かった人と飲み会があって、ちょっと自動車業界の品質不正に関する話がありました。
ここ数年は「Made In Japan」の信頼が揺らぐ品質事件は相次いでいます。
三菱電機やら東レやら神戸製鋼やらの目白押しで、いずれも日本が得意としていた重工業分野での品質不正が相次いでいるわけです。

コレでも膿はまだ出し切っていないでしょうから、まだまだ品質不正の問題は出るでしょう。
それにしてもここ数年の品質不正、内部からの告発やネットの書き込みによって発覚していくケースが多く見られます。
その裏には、どうも昭和型工場マネジメントの終焉を感じずにはいられません。

🏭従業員の不満を制御できてない

そもそも何故内部告発が出てくるかって話で行きますと、やはり根底には従業員の不満を制御できてないからです。
内部不正が起こるような会社の場合、三菱電機のような会社を筆頭に、昭和型のマネジメントが幅を利かせてるのではないかなと思います。

言ってしまうと「上司の権力が強すぎる」というところです。
次に「縦割り組織」というところの弊害です。
東レの社風なんかを調べてみると、だいぶ古い縦割り組織であるということがあり、新しいことに挑戦する気風は殆どないということです。

不正が行われた会社では云十年にも渡って行われてきたのですから、不正も前例踏襲で続けられてきたということですね。

組織としての体質が古いなら、上司個人の体質も古い。
所謂「品質管理的な組織改善」というのは、殆ど行われていなかったことが感じられます。

もちろん三菱電機や東レには品質管理検定合格者はいますし、そうした理論というのは分かってたはずなんですけどね。
ただ、上司の体質が古いと、そうした理論を実践に生かそうという気風が生まれてこないのです。
恐らく品質管理検定で習うことをキチンと履行できていれば、品質不正なんて起きなかったはずです。
ところが結果はご存じの通りなわけで、内部告発やらネット告発などで、品質不正が表に出るわけですね。

私の今の会社でも昭和型マネジメントが行われていますが、まぁ見ていて昭和型マネジメントは不正が起きやすいです。
尤もマネジメントなんてマトモに学習されるようになったのは今の40代後半くらいからかなと思います。

ドラッガーのマネジメントは1970年代に出版されていますが、その当時は日本で流行ってませんでしたからね。
品質管理検定が生まれたのは2006年。
日本でマトモに品質保証の概念が浸透してきたのは2010年以降なんじゃないかなと思います。
品質管理や品質保証の考え方はそれ以前からありましたが、マトモに浸透してきてまだ15年程度の歴史しかないと考えると、まだまだ膿は吐ききっておらず、もう暫くは品質不正が続くことになりそうです。

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