時給を意識しないで働くことで豊かになれる

豊かな農業従事者の例。朝から晩まで働くこともあれば、シーズンオフは経理作業くらいで働かない。それでも豊かな人がいる。

彼らは時給で計算せず、おおよそ年俸計算に近い。年間でどのくらいの野菜を出荷できたか、また、野菜の単価はどのくらいになっているかを計算し、経費を差し引いて最終利益とする。

時給という概念が存在せず、給料という概念も無いかもしれない。売上から経費を引いて残った額が使える金額というわけだ。

一般の会社員であっても、給料を軸としない売上引く経費の世界に身を置くことによって、豊かになれる可能性がある。

そのためには副業を推進するが、もちろん時給労働のアルバイトではいけない。朝から晩まで働いて、収入はほとんど無いかもしれないが、数年後にはその芽が出て、大きな売上になっているような「事業」を展開するべきである。

給料とはどのように決まるのか

事業者が豊かになれるワケ、の前に、会社員の収入に上限があるワケについての説明が必要だ。会社員の収入がどうやって決まるかというと、生活の経費だ。生活費だけしか給料はもらえないから、エリートだろうが、中小企業だろうが、ブラック企業だろうが給料は生活の経費でしかない。

では、なぜエリート会社員の給料は高いのか。それは負荷の大きな仕事をしているから、体力や精神力を回復するための経費が多くかかるからに他ならない。決して、社会に貢献しているとか大きな利益を出しているからではないことを覚えておいてほしい。

会社員の給料に上限があるのだとしたら、そして、それが生活の経費以上にはならないとしたら、豊かになるためには消去法で会社員以外しか無いだろう。事業家である。

なぜ事業の方が豊かになれるのか

事業者が全員豊かになっているわけではない。日銭を稼ぐのがやっとで、会社員よりも厳しい生活、かつ不安定な収入な事業者も多くいるだろう。逆に、大きくお金を稼いでいるのも事業者であり、会社員には上限がある。

事業家は、生活の経費など一切関係なく、商品やサービスがどれだけ売れたか。その売れた物の利益率がどのくらいであるかでのみ、収入が決まる。商品が売れれば豊かになれるが、売れなかったら生活ができないような貧困状態に陥る。そういったリスクがあるけれど、豊かになれる可能性も秘めているのだ。

事業家の方が豊かになれるのに、なる人が全然いないのは、失敗のリスクが怖いからであり、最低限の生活ができれば生きていけるからである。人間、成功の喜びより失敗の恐怖の方が大きいものである。

しかし、時代が良くなったもので、会社員であっても事業家の草鞋を履くことができるようになっている。副業と言われていることだが、これは事業である。会社員の安定感は捨てがたいけど、事業家として豊かになりたいと思っている民は今こそ副業をしよう!というわけである。

それでも最初は時給を上げることから

うだつの上がらない会社員がいきなり副業という名の事業を始めるのは難しい。生活の経費しかもらっていない会社員が、さらに自分の体力、精神力を削って仕事ができるのだろうか。本業がおろそかになってしまい、会社員すらもやりきれなくなってしまう。

まずは会社員としての負荷を減らすこと。負荷を減らして生活の経費も減らして、お金と時間と体力に余りを作ることから始める。給料は生活の経費で決まるわけだが、企業があなたの生活の経費を事細かにチェックしているわけではない。ギャンブルで散財する人もいれば、ミニマリズムに暮らす人もいるだろう。

生活の経費は一般的なもの、平均値として決まるわけだから、生活の経費を下げることさえできれば、そこに余剰が生まれる。余剰とは体力、精神力、お金、時間の余り分のこと。

そうなれば、その余剰を事業投資に使っていける。

何か売れるものやコンテンツを作りなさい

どんな事業を始めればいいのか。それは具体的には分からないが、大きな枠で言えることは、商品やコンテンツを作ること、売ること、である。

逆に、やってはいけないことが、労働力を売るための仕事、時給仕事である。

なぜ時給仕事がダメなのかは、冒頭の農家の例にもあるように、時給を意識しないで働くことで豊かになれるからである。タイトル回収できた。

生活の安定は本業で達成できているのだから、時給や目先の収入は意識せずに商品作りに勤しんで、事業投資をしていくこと。その芽が出てくれば事業家への道が見えてくる。

そう簡単にコンテンツが売れるわけではないし、2~3年かかるかもしれないし、100万円の投資が必要になるかもしれない。でも、会社員として安定して稼げているなら、そうやって事業を大きくするために試行錯誤しているのもいいんじゃないだろうか。

少なくとも、宝くじの当選よりは確率が高いし、芸能人の生活をテレビの前で指を咥えながら眺めているよりはいいだろう。その失敗も糧になるし、その糧が本業の会社員の方でも活かされることもある。ホントに結構ある。

時間と労力は幾分使うことになるが、豊かさを手に入れる可能性を上げることと引き換えにできるのであれば、チャレンジしてみるべきだ。

経費という存在を身近に感じること

事業家が豊かになれる理由は商品を売っているからだけではない。使うお金に関しても会社員とは大きな違いがある。経費だ。

事業に関係あることを経費で支払うことで、利益を圧縮し、支払う税金を減らすことができる。これは、例えば100万円の車を買うとき、会社員であれば、130万円の給料をもらい、30万円を税金や社会保険料で持っていかれて、手取りの100万円から支払う。しかし事業家が、事業用の車を買うのであれば、100万円の売上から100万円を支払い、支払う税金はゼロである。

会社員は30万円余計に稼がないといけないとも言えるし、事業家は30万円引きで購入できるとも言える。厳密な税率は別途計算してほしいが、おおよそこれくらいの違いが生まれるのである。

ちなみに、会社員にも所得控除といった形で、想定された経費額を控除する制度もあるし、所得税と法人税、国民年金と厚生年金、法人と個人など、税金周りのあれこれに関してどうすればお得になるのかはここでは伝えきれない。

ただ、事業家の方が支出をコントロールできるという意味で遥かに自由だし、個人的には事業家の方がメリットが大きいと思っている。

土地のある場所で農業や不動産なんかもいいよね

最後に余談を少し。

副業のブームは専らWebコンテンツであり、今書いているこのnoteやブログ、Youtubeなどが流行りである。もちろんこれらは勢いがあり、当たると収入も大きく跳ね上がるが、いかんせん、収益化までのハードルが高い。

情報商材っぽいコンテンツになってしまうと、一過性の流行りになってしまい、労働と変わらない状態が続いてしまう。これでは商品作りの良さを享受できず、やはり商品は一度作るとある程度の期間売れ続けるものが望ましい。

そうなるとWebコンテンツだけではなく、例えば不動産とか農業などの土地を使った事業が魅力的に思えてくる。会社員をしながら大きな土地を手に入れるのは非常に難易度が高いが、もし事業家やリモートワークができる人であれば、大きな土地を買って、農業や不動産をやってみるのもいいかもしれない。

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