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「ヨガ業界もんだい」に感じること


先日、検索サイトを開いたら、

『ヨガインストラクターの生活実態 #生活危機』 

という言葉が目に飛び込んできました。

その記事曰く、近年のヨガブームから、レッスンよりも収益の高い、インストラクター育成のティーチャーズトレーニング(以下TT)に注力するスタジオが増えた結果、ヨガ業界が資格ビジネス化しているというのです。

実際に資格をとったものの働き口がない人や、フリーランスの名のもとに不当な条件で働かされている人の話も紹介されていました。


元ハケン業界人から見たフィットネスの世界 


ここからはわたしの感じていることを話そうと思います。

わたしはインストラクターになる前、派遣会社で働いていました。ちょうど法律が変わって規制が緩和され、どんどん新しい派遣会社が出来る、派遣バブルみたいな時代でした。

世の中にハケンで働く人が増えた結果、色々な問題も生じて、法律が毎年のように改正されるので、採用する側の企業も、派遣する側も、変わっていく法律を勉強して、働く人の権利を守る努力をしていました。

そんな毎日からヨガインストラクターへ転身したときは、フィットネス業界のギャップに正直驚きました。

その頃の求人には、“美人インストラクター募集”というのがあったり、フリーランス契約をしたスポーツクラブで、タイムカードの打刻を義務付けられたり、法律に神経を尖らせていた会社員時代と比べて、こっちは別世界だな、と感じることが度々ありました。


フリーランスの立ち位置って?


わたしの場合は、自分のスタジオをOPENするまでの約一年間、フリーランスで働いたのですが、楽しかったし良い経験になりました。

ですが、やっぱり長期的に見ると、フリーランスは個人と企業の契約な分、他の働き方と比べると色々リスクは高いと思います。

例えばハケンなら、派遣元と派遣先の会社間契約になるので、契約を結ぶ前に法律に詳しい人たちのチェックが入ります。

個人だとそれがない。もし心無いスタジオに当たると、フリーランス=自己責任で何でも片付けらてしまうかもしれません。

そして、企業の都合で突然仕事が無くなるリスクの大きな順にしても、個人事業主>派遣>正規雇用ということになると思います。

もし、ヨガが資格ビジネス化してインストラクターの飽和状態が起きているなら、多少働きにくくても、意見をしたら他の子に仕事が回っちゃうんじゃないか、という不安もあるかもしれません。

フリーランスの利点って?


フリーランスの魅力は、

⚫︎一日拘束されずに好きな時間に働けること。

⚫︎まとまった休みを取りやすいこと。 

これ、最高ですよね。

生徒さんが増えてくれば、独立の後押しになるし、色々な場で重ねた経験は、将来自分のスタジオをOPENするなら大きな糧になると思います。


フリーランスの欠点って?


逆に、独立の予定がなくヨガインストラクターのフリーランスのみで、平均的な会社員のお給料くらい稼ごうとなると、非効率的でリスクも高いと思います。

例えば1レッスン4000円の契約で1日に3本のクラスをこなすのは、時給2000円のアルバイトを6時間するのと同じです。

そのアルバイトに週5日入るのと同じだけの収入を得ようとすると、複数の企業と契約をして、1日に何度も移動することになります。

その移動時間はお金になりませんし、ホットヨガであればレッスン後にシャワーを浴びないといけなかったりします。

社会保険や有給もない、そして企業に何かあった時、最初に契約を切られる可能性が高いのがフリーランスです。

良い点と悪い点を踏まえて、自分がどんな風にヨガと関わっていきたいのか、明確にすることが大切だと思います。

ヨガを教えるのにRYT200は絶対必要か?


わたしの周りには、TTを取ってもそれまでの仕事を続けて、週末にサークルで友人に教えている、という人も多くいます。

また、長くスタジオに通っている生徒さんの中には、TTは取っていないけれど仕事仲間にヨガを教えている人もいます。

私個人的には、仲間にヨガを教えるのに、200時間のTTを取ることは絶対必要ではないと思っています。

人に伝えることは、自分自身の勉強にも良いので、ヨガを深めたい人にはお勧めです。

まずやってみて、補足したい知識が明確になったら、たくさんあるティーチャーズトレーニングやワークショップから、自分に合ったものを選んでも良いのではないでしょうか。だって高いし。

ヨガLOVERなら、自分自身が毎日マットの上でリラックスできる環境が一番大切ですよね。

ヨガを仕事にしたことで、それが出来なくなってしまうなら、それは本末転倒です。

この記事が、何か考えるきっかけになれば嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうざいました。


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