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夕方にはすっかり日が暮れ、帰り道はひんやりと冷たい。

外は暗いのに電気が灯るフロアは温かくて、仕事が大量に溜まって切羽詰まっているのに、各々パソコンを叩きながら役職・年代関係なく、みんなで全然関係ない話をして笑いが起こるチームが、温かいと思った。

秋と冬がとても嫌い。
常夏の国に住みたいといつも思う。

夏は、一人で生きられる。
でも、冬は一人じゃ生きられないじゃない。
その分、人のぬくもりと優しさを、一層尊いと思うのだろう。


◇◇◇

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