マガジンのカバー画像

残念 ――あるいはキャラクターとしての人間たち

11
「残念」をキーワードにしたサブカル評論的社会論的ネット論的な一冊。書き上げた本をどうしてよいか分からないのでここにぶちこむ。
運営しているクリエイター

記事一覧

はじめに+目次

はじめに 二〇世紀は歴史だ。ゼロ年代はとっくに過ぎ去った。そしていま、一〇年代もまた終わ…

えもいえ
5年前
4

第一章 「残念」

「残念」ってなに? 「残念」。これは大抵、否定的な悲しいことに対して付される言葉だ。残念…

えもいえ
5年前
4

第二章 「空気」

「日本の」? 前章では「残念」の意味に変化がないということを確認したが、私が言いたいこと…

えもいえ
5年前
4

第三章 「秘密」

「中二病」という概念 「中二病」という概念がある。この言葉は「中学二年生のころに特に見ら…

えもいえ
5年前
5

第四章 「残念」ふたたび

「哭きの竜」というバトルウォッチャーがいた 二〇〇二年に、ある男がネット上に書いた。「昔…

えもいえ
5年前
14

第五章 「辺境」

ニコニコ大百科のトートロジー 前章われわれが見出したコミュニケーションの問題、キャラクタ…

えもいえ
5年前
3

第六章 「キャラクター」

キャラクターは傷つくことができない、そして人間も 手塚治虫はかつて漫画記号論を唱えた。漫画における絵の上手さは、普通の絵におけるそれとは異なる。正確な模写とかそういう話ではない。それはむしろ記号の組み合わせであって、それによりキャラクターの感情や動きを表現することが求められるのだ。つまり言ってみれば、漫画を描くことは、絵を描くというよりも、漢字を覚え、書き取りすることに近いのである。  さて、大塚英志は彼の漫画記号論について再考する。そして、そこに手塚治虫の生涯をつらぬく問題

ここすき1 宮崎駿のうごめくドロドロ

極めてなにか、生命に対する侮辱を感じます                        …

えもいえ
5年前
20

ここすき2 「やる夫のクロノトリガー」の使い回されるやる夫のAA

流されて行け                             ――やる夫  私は…

えもいえ
5年前
8

ここすき3 「ジャガーマンシリーズ」の「ここすき」

あー ここすき                            ――デビルマン  …

えもいえ
5年前
5

あとがき ――あるいは自分語りを少し

 本を一冊書き上げた人間は、「あとがき」で自分語りをする特権を持つ。それゆえ、私もこの特…

えもいえ
5年前
3