見出し画像

今月のインタビュー:さくらや花巻店(前編)2024年1月号掲載

前回のインタビューはこちら

学生服を通して思いをつなぐ

今月は、花巻市桜町にある学生服リユースshop さくらや花巻店・奥州店のオーナー多田真弓さんにお話を伺いました。

たくさんの学生服!

――このお店はどんなお店ですか?

学生服のリユースショップです。ご家庭に眠る不要 になった制服の買取りをして、必要としている方に販売をしています。ここでは、幼稚園から高校までの男女の学生服、運動着、学校指定用品を扱っています。花巻店での取り扱いは花巻市、北上市近郊のものとしておりますが、今は北は盛岡から南は一関の学校のものも取り扱っています。学生服の他は、学校指定のかばんやランドセル、体育で使う柔道着なども取り揃えています。

 花巻店の他、奥州市江刺にも店舗があり、月1回お店を開けています。12月には移転オープンを予定しているので、徐々に開店日数を増やして奥州市や一関市周辺の方も来店しやすくなればと思っています。

――今の場所にお店を構えたきっかけは?

子育てをしながら仕事をすることを考えて、自宅の近くに店を持ちました。開店時間を10時~15時までにしているので、子どもたちが小学校から帰ってくる時間には仕事が終わっています。開店の検討の際には、周りから人口の多い盛岡への出店も勧められました。しかし、お店と子育ての両立を目指していたので、なるべく家の近くで開店したいと思い、この場所に出店しました。

――このお店のおすすめポイントは?

正規の値段より安く制服を購入でき、家計に優しいところですね。卒業まであともう少しなのに制服が小さくなった時、家計のやりくりのために安価で制服を購入したい時、知り合いからうまくお下がりの制服をもらえればよいのですが、もらったもののサイズが合わなかったり、思ったより傷んでいたりして結局着られないこともあります。また、いただいたものへのお礼もいくら払えばいいのか悩んでしまうと思います。当店ならば値段が明確で、個人的なやり取りもないので、気を遣わずに安価で購入することができるのが魅力です。

――大事にしていることは?

必要としている人のところに必要なものを届けることです。販売時には必ずご購入の目的を確認し、子どもたちのためにしか販売しません。趣味や遊び、余興のために制服を購入したいというケースもありますが、本当に必要としている子のサイズがなくなってしまうと困りますし、売っていただいた方の安心のためにもお断りしています。また、販売する制服が校則に違反したものでないかの確認しています。せっかく買ったのに学校で注意を受けて着られないことがあってはいけないので、改造されたものは取り扱っていません。

 さらに多くの子どもたちを支援するため、店として子供の未来応援国民運動にも取り組んでいます。制服や学校用品を寄付として譲り受けることもありますので、その場合は、お持ちいただいたものの査定額の分を「子供の未来応援基金」に寄付し、そこから全国の子供たちの支援につなげる活動を行っています。直接店舗にお持ちいただく他、期間を決めて花巻市役所に回収ボックスを設置したこともありました。回収ボックスは今後他の自治体にも設置を進める予定です。

――今後の展望を教えてください

今後、奥州店のリニューアルオープンも控えています。多くの方に必要なものを届けるためにも、開店日数を増やし、より広い地域の方に役立てるような取り組みをしていきたいと思います。

今回ご紹介したお店

「さくらや花巻店」
花巻市桜町1-628
TEL:090-2418-0166
「さくらや奥州店」
奥州市江刺豊田町1-14-3奥州あつまるーむ内


次回のインタビュー

花巻市桜町にある、学生服リユースショップ「さくらや花巻店」さん後編です。

地域包括ケアフリーペーパー「さくらみち」

次号もお楽しみに!

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?