この概念実証試験は、思いやりに焦点を当てたセラピー（CFT）における自殺念慮と認知的歪みの事後差を評価し、実験群と対照群の心理的改善を比較することを目的とした。親密なパートナーからの暴力（IPV）にさらされたことによるPTSDを患っている女性42名を実験群と対照群に無作為に割り付けた（各群21名）。参加者は全員、テスト前の測定として自殺念慮と認知的歪みの質問票を記入した。実験群の被験者はCFTを8回受け、対照群は何も受けなかった。その後、テスト後の測定として自殺念慮と認知的ゆがみの質問紙に全被験者が回答した。データは一方向反復測定法MANOVAを用いて分析した。その結果、実験群の被験者は、テスト後の自殺念慮とその下位尺度である受動的自殺念慮、自殺準備、能動的自殺念慮の得点が対照群に比べて有意に低下した。さらに、実験群の被験者は対照群と比較して、認知的歪みのテスト後スコアが大きく減少した。これらの結果は、IPVに曝露された後のPTSDの心理的転帰に対するCFTの有効性に焦点を当てた大規模な試験の支持を与えるものである。この介入は、IPVの影響を受けたPTSDの女性に対して、より高い尺度で展開される可能性がある。