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保存して読み直したいnoteたち(適宜入れ替え)

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素敵なクリエイターさんの保存してまたゆっくり読みたい記事を集めて適宜更新、入れ替えしていきます。為になることやクリエイティブな内容、素敵な文章や頑張ってる人達の記事に出逢えた時、… もっと読む
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2023年3月の記事一覧

【ハーブ天然ものがたり】丁子/クローブ

スパイス諸島とスパイス戦争 花のつぼみを乾燥させたユニークな形のスパイス、クローブ(Clove)は和名を丁子といいます。 現代では料理に使用するものとしてすっかり定着し、クリスマスを中心とした飾りもの、ポマンダーに使われるスパイスとしても有名になりました。 過去記事の【ハーブ天然ものがたり】シリーズ、 ユーカリ、 ティトリー、 マートル と同じフトモモ科ハーブで、爽やかでありつつほのかに甘く香ばしく、さらに苦みばしった強い風味が同居する、独特な香りが特徴的です。 人によ

【ハーブ天然ものがたり】どくだみ

日本三大薬草のひとつ どくだみの別名はたくさんありますが、蕺草(生薬名では じゅうさい)が正式和名です。 江戸時代中期の百科事典「和漢三才図会」で、どくだめと記載されてから、どくだみが俗称になったそうですが、もちろん毒をもっているからではなく、毒を止めるという意味で命名されたようです。 漢方では魚腥草。 日本では乾燥した葉を十薬といい、ほかにも地獄蕎麦、馬芹の名があります。 日本に現存する最古の本草書、平安時代の「本草和名」や「和名抄」などの書物には之布岐と収載されてい

命、小さな花の

寝る前に毎晩、星野道夫氏の本を一章ずつ読むことにした。   アラスカ 永遠なる生命 昨夜はワイルドクロッカス(ヘッダー写真) アラスカ北極圏の、風がうなりを上げる自然の中でカリブーの群れを何週間も待つワイルドさ。そして薄紫のクロッカスに心を寄せるその繊細さ。 そのふたつの側面はかけ離れているように見えて、でも根っこは同じだとわかる。 それは命への思い。 カナダ湖畔の家で春一番に咲くのもやはりクロッカスだった。夫のジェイが家の外壁に沿って植えたものである。 春の光を受