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【男性育休】聞きたいことがあるなら直接どうぞ

半年間の育休から復帰し、市役所で働いている私に一本の内線電話が入りました。

お相手は人事担当の係長さん。

「今度の議会の一般質問で男性育休のことが取り上げられることになって取得経験者の感想もということで話聞きたいんだけど…」とのこと。

その問いかけに対し、私は即答で…

「都合のいいように書いてもらっていいですよ!」とお返事しました。

こうやって人知れずnoteに男性育休のことも自主的に書いているにも関わらず、いざ聞かれるとなると話さないのかよと思われるかもしれません。

その理由は決して日和ったとかめんどくさいと思ったからではなく、議会答弁という特殊な場で自分の発言が使われるのはちょっと嫌だなと感じたからです。

議会答弁となると、我が市役所の場合、議員さんから出された質問に対して、担当の係長→課長→部長→副市長→市長という順で答弁の原稿を作り上げていきます。

その流れの中で当然修正が入り、係長が書いた原稿が途中で跡形もなくなることも少なくありません。

つまり、私の育休経験を話したところで、そのまま使われることはまず無いですし、使われたところで、育休取得の良いところばかりが強調されることは目に見えていて、育休中は収入が減ることや社会から孤立気味になること、復帰後は未処理の業務が山積みになっていたことなどには触れられず、実態が正確に伝わらない可能性が大いにあります。

そして、出来上がった答弁書を読むのはもちろん私ではありません。

そんな言葉を議場で聞いたところで、何の意味があるのかなと思うところです。

もちろん男性の育休について興味を持たれ我が市役所の現状を議員さんが質問されるのは良いことだと思います。

だけど、本当に聞きたい答えはそこにはありませんよとお伝えしたい。

いくつものフィルターを通して作られた答えで満足されるならそれでもいいですが、そうじゃないでしょう。

【聞きたいことがあるなら直接どうぞ。】

ちょっと偉そうですが、これが正直な私の気持ちです。

ま、直接聞かれてもちゃんと伝えられるかは怪しいところなんですが…苦笑

いずれにしても我が市役所に限らず男性の育休が気兼ねなく選択できる社会になっていけばいいなと考えるところです。

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