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昔ばなし

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ハヌマーン

ハヌマーン

インド神話における半獣神
・風の神ヴァーユの息子であり、猿王スグリーヴァの家臣。
・太陽を果物と間違えて食べかけて雷神インドラに殺されるが復活する。
・ラーマー王子を助けた英雄で、西遊記の孫悟空のモデル。
・黄金の毛並みに、赤い顔と長い尻尾を持ち、体の大きさを自由に変えられる。

カーリー

カーリー

インド神話における殺戮の女神
・戦いの女神ドゥルガーの激しい怒りから生まれ、破壊神シヴァの妻。
・赤い舌を伸ばしアスラ族を次々に飲み込み、自分の血から鬼神を生み出すラクタヴィージャの血を飲み干し討ち倒す。
・その後も勝利に酔い狂い、殺戮を止めず世界を壊しかけるが、夫のシヴァに止められ正気に戻る。
・額に第三の目が開き、切り取られた腕の腰巻や生首のネックレスを身に着け、黒い肌に血まみれの姿で描かれる

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ドゥルガー

ドゥルガー

インド神話における戦いの女神
・三大最高神であるブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァが力を一ヶ所に集めるとその中から出現した。
・微笑みを浮かべながらアスラ族を次々に倒し、最後に水牛の姿をした魔神マヒシャを討ち倒す。
・額に第三の目が開き、ライオンに乗り、10本の腕には神々から与えられた様々な武器をを持つ。
→パールヴァティーの好戦的な姿の表れでもある。

パールヴァティー

パールヴァティー

インド神話における女神たちの主
・三大最高神である破壊神のシヴァの妻。
・ヒマラヤ山の神ヒマヴァットの娘で、ガンジス川の女神ガンガーの姉。
・シヴァの前妻サティーの生まれ変わりで、困難を乗り越え妻になる。
・白い聖牛に乗り、蓮の花を持つ。
→息子のガネーシャは諸説あるが、首を切り落とされ、象の首をつながれて生き返る。

ラクシュミー

ラクシュミー

インド神話における美、富、幸運を司る女神
・三大最高神である維持神のヴィシュヌの妻。
・姉は不幸を司る女神アラクシュミー。
・不死の霊薬アムリタを作るための乳海攪拌の時に生まれ、日本では幸福を呼ぶ吉祥天女として信仰される。
・4本の腕を持ち、赤い蓮の花の上に乗る姿で描かれる。上段両手に赤い蓮の花、下段に貯金箱や水瓶を持つ。

サラスヴァティー

サラスヴァティー

インド神話における河の女神
・三大最高神である創造神のブラフマーの娘であり、一旦逃げ出すが諦めて妻にもなる。
・息子は詩の原人カーヴィア・プルシャ。
・音楽と学問を守護し、日本では七福神の弁財天として信仰される。
・4本の腕を持ち、白鳥や孔雀の上に乗る姿で描かれる。弦楽器のヴィーナ、数珠、ヴェーダ経典を持つ。

シヴァ

シヴァ

インド神話における破壊神
・三大最高神
・ヒマラヤ山の神の娘であるパールヴァティーの夫で、マハーカーラ(大黒天)とも呼ばれることもある。
・新しい世界を創造する役目も持ち、凄まじいエネルギーは舞踏から生まれると考えられている。
・第三の目を持ち、長い髪を結い上げ、首に蛇を巻く。三叉戟、太鼓を持つ。

ヴィシュヌ

ヴィシュヌ

インド神話における維持神
・三大最高神
・美と幸運の女神ラクシュミーの夫で、クリシュナとも呼ばれることもある。
・世界が混乱したときに、10種のアヴァターラ(アバターの語源)に姿を変え、世界を救う。
・額印と4本の腕を持ち、千の首のアナンタ竜王の上に横になる姿で描かれる。棍棒、円盤、法螺貝、蓮の花を持つ。

ブラフマー

ブラフマー

インド神話における創造神
・三大最高神
・河の女神サラスヴァティーの親であり、夫でもある。
・宇宙にはじまりの水をつくりだし、宇宙の法則と考えられ、神々の相談役でもある。
・4つの顔と4本の腕を持ち、白鳥や蓮の花の上に座る老人で描かれる。不死の霊薬アムリタの入った水壺、数珠、ヴェーダ聖典、錫を持つ。

アトゥム

アトゥム

エジプト神話における創造主
・ヘリオポリスの九柱神であり、妻を持たずに他の八柱神を生み出した。
・はじまりの水ヌンから抜け出し、大気の神シューと蒸気の女神テフネトを口から吐き出す。シューとテフヌトの子が大地の神ゲブと天空の女神ヌト。ゲブとヌトの子が冥界の神オシリス、再生の女神イシス、破壊の神セト、葬祭の女神ネフテュス。
・時代の変化とともに太陽神ラーと同一視されるようになる。
・男性女性両方の性別

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アヌビス

アヌビス

エジプト神話における死者の神
・冥界の神オシリスと葬祭の神ネフテュス(破壊神セトの妻)の不倫の子で捨てられるが、オシリスの妻イシスに拾われ育てられる。
・セトにばらばらにされたオシリスの体をミイラ にし、復活の手助けをする。
・ホルスの目と呼ばれ、死者の罪状を決め、復活を約束された者の遺体をミイラにする。
・黒い山犬の頭を持ち、死と毒を支配する神でもある。

トト

トト

エジプト神話における知識の神
・再生の神イシスの策略により、破壊の神セトが妊娠し、額からトトが生まれる。
・月の神でもあり、宇宙の法則を理解し、暦や文字を発明する。
・太陽神ラーの信頼を得て参謀役になったり、冥界の神オシリスの補佐官になる。
・トキまたはヒヒの頭を持ち、数多くの魔術書を書き残す。

クヌム

クヌム

エジプト神話におけるナイル川の神
・妻は出産と多産の女神ヘケト
・粘土をこねて他の神々を作った創造神
・牡羊の頭を持つ
→ピラミッド建造のクフ王の名前の由来でもある。

セト

セト

エジプト神話における破壊の神
・ヘリオポリスの九柱神
・大地の神ゲブと天空の女神ヌトの子であり、兄のオシリスを殺害する。
・神々の敵と言われるが、大蛇アポピスからラーを守る役目もあり、守護神としてピラミッドに刻まれる。
・長く尖った耳と鼻、長く伸びた尾を持ち、元の姿はカバやワニ、レイヨウ、オカビなどと考えられている。