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昔ばなし

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2021年10月の記事一覧

白鳥の騎士

白鳥の騎士

ドイツのアントワープ地方を治める仲の良い姉弟が魔女の親子に騙され、弟は白鳥に変えられ、姉は弟を殺したと国王に訴えられる。
姉は否定するが、国王は決闘で勝った方を信じることにし、姉が夢で見た白鳥の騎士が魔女の息子に勝つ。
姉は白鳥の騎士と戦いに勝てば妻になり、名前を聞かないよう約束していたが、魔女にまた騙され名前を聞いてしまう。
白鳥の騎士は神の国の王子様を名乗り、最後に弟を白鳥から人間に戻し、ひと

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きつね女房

きつね女房

貧乏な成信という若者が暑い夏に道端に倒れた娘を家に連れ帰り、看病をすると数日で良くなり、秋には夫婦になり男の子が生まれる。
男の子が重い病気にかかり、成信は何日もつきっきりで看病したので、田んぼが荒れ田植えが終わるか心配するが、次の日に苗が逆さまだが田植えが済んでいる。
田んぼを見て驚いた成信が女房に伝えると、女房は白ぎつねに変わり走り出し、歌うと苗がひっくり返り正しく植え変わる。
女房は人間の姿

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夜光の玉

夜光の玉

痩せていて勇気のある弟が娘がひとり川のほとりで待っている夢を見たので、太っていて肝っ玉の小さい兄と駆けつけると、娘は渡したかんざしで海を渡り竜王の宮殿から夜光の玉を取って来た人と結婚すると言う。
兄は1頭しかいない馬を独り占めして先に出かけ、大洪水にあった村で竜王の瓢箪があれば水を失くせると聞き、3日後に弟も村を通り同じ話を聞く。
遅れて海についた弟は、兄に命じられかんざしを持って飛び込むと水が別

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木仏長者

木仏長者

金の仏様を毎日磨いては人に自慢する長者どんの家にいる、風呂炊きの伍助は仏様そっくりの形をした木のぼっくいを朝晩熱心に拝んでいる。
正月の酒盛りで伍助は長者どんから金の仏様と自分の木仏で相撲をとらせ、木仏が勝てば財産を全部やると言われる。
伍助が困っていると、木仏が大丈夫じゃと微笑んだので、相撲を始めると木仏が勝つ。
長者どんは約束どおり財産を譲り風呂炊きになり、伍助はいっそう信心深くなり、木仏長者

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アリとキリギリス

アリとキリギリス

春が訪れ様々な虫たちが喜ぶ中、遊び好きのキリギリスはおおはしゃぎで毎晩パーティーを開き、働いているアリたちをバカにする。
キリギリスの妹はハンカチを風に飛ばされ、アリに拾ってもらった時に冬に食べ物が無くなることを教わるが、夏も秋も兄と二人だけになるまでパーティーを続ける。
とうとう冬が来てしまい、キリギリスたちは北風に寒い枯野に放り出され雪の中さ迷っているとアリの家をみつける。
兄のキリギリスは大

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キジも鳴かずば

キジも鳴かずば

秋の長雨の時期になると決まって大水になる犀川のほとりに弥平とお千代という貧しい父子が暮らしている。
お千代が病気になり小豆まんまが食べたいというので、弥平は仕方なく地主様の蔵から一握りの小豆とひとすくいの米を盗み、お千代に食べさせる。
元気になったお千代は小豆まんま食べたと歌いながら手まりをついていると、弥平は盗みがばれて大水をしずめる人柱にされてしまう。
その日以来口をきかなくなったお千代が猟師

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ガリバー旅行記

ガリバー旅行記

ガリバーが船で南の海へ冒険の旅に出たときに嵐に合い、気がつくと波打ち際で豆粒のような人間たちに縛られ動けなくなる。
ガリバーは様子を見ていると小人の国の都に運ばれ、王様に信頼されると家来になる。
ある日、隣の小人の国が大艦隊で戦争をしかけてきたので、ガリバーは船を全部ぶん取り戦争を終わらせる。
王様にお礼として船を作ってもらったガリバーは故郷のイギリスに向け沖へ漕ぎ出し、何日か後に大きな船に出会い

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宝の下駄

宝の下駄

病気のお母さんと二人暮らしで貧乏な新太が、となり村のけちな権三おじさんにお金を借りに行くが断られる。
新太は帰り道で仙人に出会い、はいて転ぶと小判が1枚出るがその度に体が縮む下駄をもらい、家に帰ってから転んで小判が出るが3枚で止める。
新太はこれで薬を買いお母さんの病気は治ったが、下駄の噂が広まり、権三に取り上げられる。
権三は休みなしに転び続け、数えきれない小判の山を出すが、体が縮んで虫になって

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金色の鹿

金色の鹿

金の大好きな王様が狩りに出かけると金色の鹿に出会い、捕まえようとするが、心の優しいホセンという少年が逃がしてしまう。
ホセンは王様に捕まり、3日以内に鹿を捕まえて来ないと命はないと脅され、森で困っていると牛の長老に鹿に会って相談するよう言われる。
ホセンは虎や象に協力してもらい、金色の鹿に出会い事情を話すと、鹿はホセンを背中に乗せて王様に会いに行く。
鹿は王様の前で踊り金の砂を出すと、王様がもっと

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金太郎

金太郎

生まれた時から力持ちの金太郎が山の動物たちと仲良くなり、山や谷を駆け回り、ぐんぐん大きくなる。
暑い夏も寒い冬もへっちゃらになった金太郎は嵐の夜に家を支えるほどになるが、虫を踏まない気の優しさも持っている。
栗拾いをしていると山一番の暴れん坊の熊に出会うが相撲に勝ち、お互い称え合い仲良くなる。
それからも金太郎はすくすく育ち、立派な若者になり都へのぼって、坂田の金時という強い侍になる。

神奈川県

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