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昔ばなし

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#絵本

なし売り仙人

なし売り仙人

肩に袋をかついだみすぼらしい老人が広場で倒れこみ、ナシ屋に一つ恵んでくれと頼むも断られるが、町の衆に少しずつお金を出してもらう。
老人は涙を流してナシを食べ終え、袋から取り出したノミで穴を掘り、ナシの種を埋めて呪文を唱えるとナシの木がどんどん成長し、鈴なりに大きな実をつける。
今度は老人がみんなにナシを全て分け与え、ノミでナシの大木を切り倒し、担いで城門から出て山に帰る。
あっけにとられたナシ屋が

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大工と鬼六

大工と鬼六

名人大工の十兵衛は、橋がすぐに流される川に困っている村人たちに、絶対流されない橋をかけるよう頼まれ、川のほとりで思案していると突然大きな鬼があらわれる。
鬼に目玉と引き換えに流れない橋をかけてやると言われ、翌朝半分かかっている立派な橋を見ると
完成した姿を見たくなり、目玉と引き換えを了承すると次の日に橋は完成する。
十兵衛は本当に流れないか見届けたいと鬼に頼むと、鬼の名前を当てれば目玉は勘弁しても

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赤い靴

赤い靴

とても貧乏なカーレンは赤い靴をずっと憧れて眺めていたが、二人で暮らしていたお母さんが亡くなると、かわいそうに思った靴屋のおばあさんに手作りのぼろきれを継ぎ合わせたみすぼらしい赤い靴をもらう。
カーレンはその靴でお葬式に出た帰りに上品な奥様に気に入られ引き取られるが、赤い靴は派手すぎるので黒い靴をはかされる。
優しい奥様に勉強やお祈りのしかたを教わったカーレンは幸せに生活していたが、嘘をついて買った

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七夕さま

七夕さま

働き者のみけらんは草刈りの帰りに、木に掛かっている軽い衣を見つけかごに入れるが、沼の中から現れた七夕にその羽衣が無いと天へ帰れないから返してくれと頼まれる。
みけらんは七夕が好きになり、羽衣は知らんととぼけ結婚を申し込むと、七夕は羽衣無いと帰れないので一緒になるが、やがて仲睦まじく暮らす。
ある日羽衣を見つけた七夕は忘れかけていた天の世界に帰り、みけらんはわらじを千足編んで再会するが、天の帝に七夕

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マルーシカの塩

マルーシカの塩

チェヒ王国の王様が3人の娘に一番自分のことを愛している姫に国を譲ろうと尋ねると、長女は黄金、次女は宝石、三女のマルーシカは塩のように大切だと答える。
チェヒ王国では誰もが塩を自由に必要なだけただで使うことができたので、マルーシカは王様の怒りを買い追い出され、森をさまようと一人の老婆のところでお世話になる。
その頃お城では二人の姉が女王様気取りで舞踏会で踊り狂っていると、老婆が塩の国の女王に姿を変え

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天狗の隠れみの

天狗の隠れみの

彦八という知恵のある男の子が、竹筒を望遠鏡のように遠くが見えるふりをして、おびき寄せた天狗の着ると姿が見えなくなるみのと竹筒を交換する。
彦八は隠れみのを着て逃げると、町で姿を消していたずら三昧。
家に帰って眠り、朝起きるとおばあさんに汚いみのだと燃やされるが、残った灰を体に塗り姿を消して、またいたずらをする。
灰が口の周りをなめて取れたり、汗で流れたりして正体がばれてしまい、みんなに散々とっちめ

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インディアンのシンデレラ姫

インディアンのシンデレラ姫

心の優しい貧しい少女が、お金持ちが飼っているケガをした七面鳥を自分のスカートを破いて手当てをするが、ダンスパーティーが催される。
少女は破れたスカートでは行けないと諦めていたが、七面鳥たちがお礼に羽を集めた美しいドレスやアクセサリーを用意し、日没までに戻るやくそでダンスパーティーに行くよう勧める。
ダンスパーティーで隣町の若い酋長に気に入られた少女は日没前に帰ろうとするが、引き止められどっぷり日が

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しょじょ寺の狸ばやし

しょじょ寺の狸ばやし

山に囲まれたしょじょ寺は周りにたくさんの狸が住みつき大騒ぎをするので、和尚さんが逃げ出し荒れ放題になる。
それを聞いた偉い和尚さんや豪傑の和尚さんも寺にやって来るが、狸に化かされたり夜の腹鼓で追い出される。
次にやってきた汚い格好をした乞食のようなお坊さんは狸に化かされても酒を酌み交わし、腹鼓も一緒に競争をする。
腹鼓をしすぎて倒れたお坊さんは狸に寺へ運んでもらい、狸の親分もお腹が破裂するがお坊さ

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シンドバッドの冒険

シンドバッドの冒険

正義感の強い冒険を夢見るシンドバッドは船乗りになることを決め、樽の中に忍び込み船に潜り込む。
船が夜明けと共に港を出てからシンドバッドはコックに見つかるが、船長に船で働くことを許され他の船乗りや動物たちと仲良くなる。
嵐の日に流された猿を助けようとシンドバッドは海に飛び込むが、気を失い猿と無人島の砂浜に打ち上げられる。
無人島に表れた巨大な怪鳥ロックの足にシンドバッドは猿と一緒にターバンで巻き付け

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八郎潟の八郎

八郎潟の八郎

秋田県の昔ばなし

心の優しい若者の八郎は3人で山仕事にでかけ、飯の支度番なのでイワナを3匹釣り火にあぶり、2人を待つが戻らないので、全部食べてしまう。
八郎は異常に喉が乾き、谷川の水を直に飲んでいると龍に姿を変わり、逃げるようにやってきた十和田湖に住みつくが坊さんに追い出される。
行く所々で追い出され、心がすさんだ八郎は嵐や大水をおこし国じゅうを荒らすが、故郷の両親を思い出し湖を作り始める。

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おしゃれなクジャク

おしゃれなクジャク

おしゃれなクジャクのピピは駄々をこねてお父さんから美しい着物を着せてもらい、得意顔で歩く。
ピピはコウノトリのおじいさんに話を聞きに行く約束を止めて、着物比べをする大きな鳥を探していると鶴に出会う。
鶴に相手にされなかったピピは着物の感想を聞くと、着物は褒められるが、中身は立派と思えないと言われる。
鶴に親切にされた上に、着物の自慢より心を美しく養うことを諭され、大事な物に気付く。

イソップ童話

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花咲かじいさん

花咲かじいさん

正直なおじいさんとおばあさんが1匹の白い子犬を拾い、ポチと名付けて育てると、ある日ポチに裏山に案内され、言われる通り掘ると大判小判がザクザク出てくる。
話を聞いた隣の意地悪なおじいさんとおばあさんが無理矢理ポチを連れて行き、同じように裏山で鼻先を掘るとお化けが出たので、怒った意地悪じいさんはポチを殺す。
悲しんだ正直じいさんとばあさんはお墓に木を植えると大木に育ち、ウスを作るがこれも意地悪じいさん

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白鳥の湖

白鳥の湖

森に囲まれた北の国の王子が22歳のお祝いに開かれる舞踏会でお妃を選ばなければならず、憂鬱になっていると、湖のほとりで魔王に白鳥の姿に変えられた王女オデットに出会う。
王子はオデットを気に入り舞踏会に来るよう頼むが、それを知った魔王が自分の娘を王女に化けさせ舞踏会に送り込む。
王子はお妃に魔王の娘を選んでしまい、正体をあらわした魔王と戦うが、力つきて倒れる。
オデットは自分さえいなければ王子が助かる

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鶴の恩返し

鶴の恩返し

心の優しいおじいさんがしばかりの帰りに、猟師の罠で足を挟まれて苦しんでいる鶴を助けてやると、その晩かわいい娘が家に訪れる。
娘は行く宛もないので一緒に住むことになるが、家に食料がないので夜に美しい布を織り、おじいさんに町で売るように言い、毎晩布を織る。
おじいさんは町で高く布が売れて喜ぶが、日に日にやつれる娘を心配し、見ないように言われていたはなおり部屋を覗くと鶴が布を織っている。
鶴は恩返しのた

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