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渋滞へまっしぐらな大衆

毎日がゴールデンウィークの僕にとって、今回のゴールデンウィークも変わらない日常に過ぎない。

むしろ、普段よりも外出を控え、家で読書や映画を楽しんでいる。友人や家族との旅行はゴールデンウィークとは別のタイミングで。

なぜ多くの人が同じタイミングで休むのだろう。旅先は混み合うし、ホテル代や飛行機代は普段よりも高くなるのに。せっかくの休みなら、人混みを避け、リーズナブルに楽しみたいものだ。

休みを分散した方がいいに決まってる。自分のタイミングで休んだ方が良いじゃん。

なのに今年もゴールデンウィークがやってきた。相変わらず、足並み揃えて休む人々が多いようだ。ゴールデンウィークは全然、「ゴールデン」じゃない。

みんな一緒に休み、みんな一緒に働く。同調圧力の極み。僕の場合、遊ぶのは主に平日。たまたま休みになった友人たちと。平日に遊んでいると、彼らは口を揃えていう。

「罪悪感ある」

社会に毒されてしまったようだ。みんなが働いている時に自分だけ遊んでいるのは良くない感覚があるという。労働者の権利を行使して、何も悪くなんかないのに。

実際、平日から遊ぶのは気持ちの良いものだ。週末に混み合うお店も平日なら空いていることが多い。しかも、平日から遊んでいるのは「自分だけ」じゃない。それなりの人々が遊んでいる。仲間は思ったよりもいるものだ。

みんなで遊べば怖くない。

みんなのゴールデンウィークはおかしい。僕の友人には有給を組み合わせ、自分の「ゴールデンウィーク」を作っている人もいる。

自分のタイミングで休む文化が生まれると、同時に自分のタイミングで働く文化も生まれるだろう。つまり、自分のペースで生きるということ。

かくいう僕は、平日から遊んでいるだけのしがなきプータロー。自由に休める友達が増え、一緒に遊べる仲間が増えることを願っている。

俺たちのゴールデンウィーク、楽しもうぜ。

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