言葉が思い出となる
言葉を介したエンターテイメント
ぼくは最近、時間を要する言葉遊びにハマっている。インターネット環境さえあれば、僅か数秒で友人や家族にメッセージを送れる時代‥。
だからこそ、今さらの文通は楽しい。
ぼくの言葉が海をわたり、空をとび、あなたの元へたどり着く。そして、あなたの言葉が旅をして、ぼくのところへやってくる。
言葉を介したエンターテイメントだ。
友人からの手紙を待つぼくは、まるで遠足前日の幼稚園児のように、毎日がワクワク感に包まれる。
手紙には、楽しむポイントが大別して2つある。まず、文章の内容で楽しむ。これは文通の醍醐味だろう。ただ、もうひとつある。
それは、デザインを楽しむことだ。便箋のデザイン、文字のデザイン、余白のデザイン、そこには生まれ持ったセンスが詰まっていると思う。
文通にはデザインがある。ラインやインスタでは知ることのできない、「個」が詰まったデザインがね。(ちなみに、僕の友人は僕の文字のデザインを干からびたミミズみたいと評した。これもデザインのひとつ。)
もちろんその他にも楽しむポイントは多々ある。文通は奥深い遊びなのだ。
やがて、文通という経験として、手紙というモノとして、思い出となっていくのである。
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