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僕は雪かきが好きだ。

僕は雪かきが好きだ。雪かきとは、雪国に生きる人々の義務であり、「雪を運ぶ」ただそれだけのことだ。

それは、刹那的な作業である。

なんの生産性もない。雪かきをしたところで、マイナスがゼロになっただけ。けれど、雪かきをしなければ、家のドアは開かなくなってしまう。

極論、生きるためには、雪かきが必要だ。

今朝雪を書いても、夜にはまた雪をかかないといけない。前日に雪をかいたのに、翌日には雪がとけている、なんて日もある。

雪かきの難易度は日によって違う。

ふわふわな雪の日はイージーで、湿気のある重い雪の日は重労働。時間も終わった後の疲労度も段違い。

雪かきに対するモチベーションも日によりけり。もちろん、気分がのらない日だって。天気が変化するように、僕の気分だって絶えず変わっていく。

とはいえ、やっぱり雪かきが好き。朝の雪かきは心地よく1日を始まり、夜の雪かきは1日をスッキリと締めてくれる。

白銀の世界が僕を包み込む。

雪を集め、持ち上げ、運ぶ、の繰り返し。単純作業の極み。ありとあらゆる情報にアクセスできるのに、目の前なあるのは真っ白な雪、以上。

現実の1ページにすぎないようで、なんだかドラマチック。そんな雪かきが、好きなのだ。




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