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北朝鮮でトレンドのファッションは何?#38

こんにちは。
久しぶりの投稿になりますが、よろしくお願いします🤲

最近はすっかり秋らしい季節になり、朝と夜の気温は10度台になりましたね。
皆さん、衣替えはもうお済みでしょうか?

我が家には小人が2人ほど生息しているため、日常的に着替えがたくさん必要となります。しかも、保育園では日中はまだ半袖を着る日が多いので、衣替えのタイミングがいまいちつかめないまま季節が移ろっていきます。

最近、思っているのが、衣替えは少なくない時間と体力が消耗するので、将来的に”なくしてしまおう”ということです。
以前、記事に書いた通り、我が家では二世帯住宅を建てる計画があり、紆余曲折ありながらも、少しずつ進行しています。

家の中に大きな収納が2つあれば、冬バージョンと春夏秋バージョンを用意して、季節に応じて取り出して使えばいいと思うようになり、家の間取りがそうなるように模索中です。
我ながら”ワガママかしら…”と思わなくもないのですが、子どもがいるとなかなか時間の余裕を持つことが難しいので、省ける無駄は省きたいと感じる今日この頃です。

私が北朝鮮で暮らしていた頃を思い返してみると、家族一同、手持ちの服が少なかったように思います。各季節ごとに数枚ずつしか持っていないので、衣替えをする発想…というか必要性がありませんでした。

特に学生は、暑くなると女子は白半袖ブラウスにスカート、男子は白の半袖シャツにズボン、少し寒くなると上下同じ色の制服を着ることになります。それらを各自の判断で切り替えることはできず、学校からの指示を以って、一斉に冬の制服、一斉に夏の制服になります。
北朝鮮ではこういった統制は徹底されているので、学校から指示が出るまでは、寒くても夏の制服、暑くても冬の制服を着ていなければなりません。

放課後は作業をします。作業というのは、学校の壊れた塀を直す、建設現場に動員される、農作業(草むしり)などです。
作業時の服装は自由…ということになっていますが、
 ・外国の文字NG
 ・ミニスカートNG
 ・奇抜なデザインNG
になります。目立たない、無難な服装でなければなりません。作業内容のこともあり、必然的にジャージ率が上昇します。上記に反する服装をしていると批判の対象になり、しばらく辛い目に遭います。

日本の高校生を見ていると、(私立と公立でだいぶ差があるようですが)ときどきビックリするような着こなしを見かけますよね。
自由すぎる〜😭

北朝鮮のファションはこういった状況に置かれているため、故郷で暮らしていた時は外国から来た人々の服装が不思議でなりませんでした。
冬でも半袖を着たり、夏でも暑そうなモコモコの服を着たり、ボロボロのジーンズを着たり…

時々テレビで、(敬愛する金一家に忠誠を誓うために)我が国を訪れた外国人として紹介される人々は、我が国の常識とはかけ離れた服を着ているように感じられたものです。

北朝鮮では”外国人”というものが絶滅危惧種のレベルでめずらしく、よく話題には上っていました。ただ、ファッションに対する感性が違いすぎるためか、私たちには理解し難いものがあったように思います。

しかし、そんな北朝鮮にも、毎年確実に”流行のファッション”が存在します。

例えば、ズボンの形が広めなのかタイトめなのかであったり、チマチョゴリ(民族衣装)のスカートの長さであったり、袖の広さであったり、少しずつ変化するのです。

制服の話に戻りますが、北朝鮮では大学生にも制服があります。だいたい、上着は紺色のスーツ(女子の場合はスカート、男子はズボンを合わせます)でそれ以外は着てはいけませんが、例外があります。

その例外とは、チマチョゴリは着てもいいということです。民族衣装なので。
黒か紺色のスカートと白の上着、これを着ている人はだいたい大学生です。制服は国から配られますが、チマチョゴリは個人で作るしかないため、精一杯流行を取り入れて作ります。

ここで北朝鮮の人々が、どうやって洋服を手に入れるのかについて少し説明します。

まず、一つ目は市場で手作りのものを購入します。
こちらは既製品とあまり差がなく、ざっくりしたサイズで縫製も雑なことが多いです。値段も相応に安い。

2つ目は、市場で好きな色の布を購入し、縫製を専門にする人に頼む方法です。少し生活に余裕がある人はこの方法を取ることが一般的です。
縫製を専門にする人は、日本ではそれほど多くないと思うのですが、北朝鮮にはそれなりの数がいます。需要と供給の関係で、あの国では必要とされる能力なのかもしれません。

当時、知り合いの中でセンスのいい縫製屋さんがいて、私の家族もよく利用していましたが、中国の布しか手に入らないという点は少し不満でした。
形に関しては、捕まらないギリギリのラインで流行りを取り込み、楽しんでいました。中には政府から禁止されているスタイルの洋服を作ったことがありましたが😆

最後に、中国や日本など外国からの既製品もいくらか出回ります。日本の既製品の洋服は中古が多く、中国からの既製品は(質の悪い)新品がかなり多く出回っています。

日本に来日してから、洋服のメーカーの多さに驚きました。
ジーンズだけでどれだけの種類があるのか、その中で自分の体型にフィットし、なおかつ好みに合うものを探すのはハードルが高いけれど、とても楽しくてワクワクすることなのだと知りました。

世の中では、ミニマムなライフスタイルが流行ることがありますが、人それぞれ必要な物の量は違いますよね。物を減らすことでストレスを感じ、また新たに買ってしまうという人もいるはずです。そうであれば物を減らす意味はないかもしれません。

衣替えが面倒くさいという話を旦那にしたら、”面倒くさい”の部分には共感してくれたものの、”だから衣替えが必要なほど服を増やさないようにしてるよ”と返されました😁

今、看護師の仕事で老人ホームを訪れることがあり、多くの高齢者と接していて感じることがあります。物欲というのは若さの象徴であり、生きるための原動力だということです。

私は洋服が好きで多いクチですが、今のところ、(自身の評価では)隙間時間に整理整頓できる範囲に収まっています。しばらくは好きな洋服に囲まれ生活していきたいです♡

ダラダラと長くなりましたが、今後も不定期に更新する予定なので、次回もよろしくお願いします。

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