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脱北者が看護師になって、資格について考えてみた #12


こんばんは!

実は新たな勉強がしたくて(子持ちの主婦には大きな挑戦です)いろんな書類を用意したり、子どもの世話をしたりで、どうしても金曜日に更新することができませんでした(>人<;)

本題に入ります。

看護学校での3年間は私にとって過酷な日々でした。。

看護の専門学校はカリキュラムが厳しいことで有名なので、当然といえば当然のことなのですが、私には通常の学生が経験する大変さに加えて
“日本語”という壁が立ちはだかっていたのです。

多くの実習は膨大な記録をすべて手書きで書かなくなりません。
1〜2週間の実習期間の中で、担当の患者さん1人につき30ページ程の記録になるのですが、そのときの患者さんの退院により別の方を担当することになる場合、その度、1日、2日で新たに30ページ書く必要が生じます。

日本語に不慣れな私は他の生徒に比べて余計に時間がかかるため、実習期間は睡眠時間を削って記録を書いていました。

実習期間中はあまりにも寝れなかったので、帰りの電車の中で立ったまま寝てしまい何度も倒れました。

また、先生から指摘されて気づいたのですが、寝ぼけて書いた看護記録の中にはハングルの単語も多く含まれていました😂
もちろん先生は読めるわけでもないので、謝って訂正しましたが、、、

通常の授業期間もまた別の大変さがあります。
レポートの提出はほぼ毎日あり、2つも3つも書かなければいけない日も何度もありました。当時はそんな実感はありませんでしたが、私の文章力はここで相当鍛えられたと思います。
また、看護学校の授業は学期ごとの区切りではなく、規定の回数が終わるとすぐに試験があります。それが終わると次の授業が始まるというサイクルなので、年間を通して試験が続きます。
赤点を取ると再試験、そこを落とすと留年になってしまうので、こちらも気が抜けません。

また、教員の裁量で成績を決める実習は教員の好みで「いい成績を取る」もしくは「落とされる」こともしばしば。

例えば「母性実習」がありますが、実習中に受け持ちの産婦に、赤ちゃんの沐浴指導をするためのパンフレットを作って提出する課題がありました。
ここでも日本語の壁が炸裂します。
私は漢字を間違えてパンフレットの表紙に「淋浴」と書き、「木」を一つ多く書きました。このせいで、私は母性実習を落とされ再実習となりました😅

「老年実習」では、受け持ちの患者さんから使い終わった軟膏の瓶やチューブなどがたくさん入っている袋を捨てるように言われました。
学生の立場でそういった対応が適切なのか判断しかねたので「確認しますね」と伝えました。
患者さんは否定されたと思ったのでしょう。すぐに教員を呼んで「学生にゴミを捨てるように頼んだら断られた」と言ったそうです。
しかも、実習が終わって教員からこれらのことについて聞かれたので、上記の通り説明をしたところ、ただの言い訳だと言われたのです。
もちろん、老年実習も落とされました😭

看護学校を告発することが目的ではないので、これ以上は書きませんが、看護学校で受けたパワハラやモラハラは数えきれません。

何度も辞めとしまおうと思いましたが、その度に“こんな私を応援してくれる方々に申し訳ない”と歯を食いしばって耐えました。

もうおわかりだと思いますが、看護学校の3年間、私は決して優秀な生徒ではありませんでした。
再試験、再実習を何度受けたのか、、、😭

私だけでなく、多くのクラスメイト、先輩が同じような経験をしています。

入学した時、30人ほどいた同級生のうち、一緒に卒業式を迎えられたのは半分、15人だけでした。
再試験、再実習に通らず留年になった人、自ら看護師に向かないと中退する人など、学年上がる度に同期の人数が減っていきました。その代わりに留年した先輩が入ってくるので、総人数はあまり変わりませんでした。

社会人枠で入学した同級生は、看護学校を卒業するのに(2回の留年を含め) 5年、国家試験に一度落ちてしまったため、6年かけてやっと看護師になった人がいます。その同級生は結果、看護師として働くことはありませんでしたが、、、

学校の教員を辞めて看護学校に行った知人は、2年で挫折しました。

4年制の大学と3年制の専門学校ではカリキュラムにかなり違いがありますし、専門学校同士を比べても厳しさにはかなり差があるようです。

どちらにせよ入試に合格するということは、スタート地点に立っただけに過ぎないのです。過酷な学校生活と国家試験をパスできなければ入学前と何も変わりません。年齢を重ねる分、不利になるとさえ言えます。

しかし、とにかく大変な学校生活を何とか乗り切り、国家試験にも受かって

看護師になった後に、見える景色は一変

します。

世の中は看護師不足なので、脱北者の私でさえ

就職先に困ることはありません。


少し看護師の仕事から離れて、新しいことに挑戦する時もあまり不安はありません。上手くいかなかったら看護の仕事に戻れば良いのです。

結婚して子供が産まれ、ライフスタイルが変わったため以前の仕事を続けることができない、もしくは仕事をしたいけれど、よい就職先が見つからずに悩む方が一定数いると聞いています。

そういう方には、ぜひ使える専門資格の取得を検討してはいかがでしょうか。

雇用保険の被保険者は、一定の条件を満たせば(専門実践教育訓練給付金など)費用的な支援を受けることも可能だと思います。

私の知り合いのに4児のパパがいますが、彼はこの制度を使って看護師になりました。

ご興味のある方はぜひ一度調べてみることをお勧めします‼️

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