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漢方の考えを学ぶ『腎と心は相克の関係』

スポティファイのポッドキャストで『漢方の考えを学ぶ』シリーズをお話しています。
「腎・膀胱」と相克関係にある 五臓六腑は??という問題を出しました。
答えは「心・小腸」です。


相克関係とは

漢方では、五臓の一方が他方を抑制して丁度よい働きをさせることで健康が保たれてる そのような関係性を五行説を基礎に導きだしています。


五行説では水⇒火の関係が相克関係

水は適度に火を消してあげることで、燃えすぎない、適度な炎がともされます。

水グループの『腎・膀胱』 相克関係⇒  火グループの『心・小腸』


腎・膀胱の力が弱まると、陰液という体液や血の成分が足りなくなります。
陰液がなくなることで火消しができなくなり、心が亢進し 動悸が激しくなる、不整脈になる、さらには精神状態が悪くなり、不眠、夢を多く見る などの症状になります。


心と小腸は表裏の関係

の熱は 表裏の関係である小腸に飛んで 頻尿、尿道に熱を持ち尿を出すときに痛いなどの症状になります。

このように
腎・膀胱の不調が 心・小腸に悪影響を与えて 腎・心が一緒に悪くなる病態を 『心腎不交』といいます。

『心腎不交』の病態によく選ばれる漢方薬が【清心蓮子飲】です。

【清心蓮子飲】蓮子を主役として  心の熱とり、腎の液(陰液)を養う処方
(人参、茯苓、甘草、連肉、黄ゴン、黄耆、麦門冬、地骨皮、車前子)

蓮子とは蓮の実のことです。心と腎を養い、鎮静効果があります。
 

漢方薬の前に飲んでいただきたい薬膳茶

心養生茶
百合 竜眼肉 紅花 大棗 杜仲茶 ローズレッドペタル
百合・・・心、肺 潤肺効果 不眠動悸などの精神  辛夷清肺湯にも入っています。

腎養生茶
黄精 枸杞子 紅花 杜仲葉 丁子

腎養生茶、心養生茶には蓮子を入れていません。味が渋苦淡味で、味の調えが難しくなるからです。単品で販売しているのでお好みで加えていただくのも良いと思います。

今回の五臓の相克関係を知って、自己養生に役立てていただきたいと思います。

このお話はポッドキャストでも配信していますので良かったら聴いてください。


自分にはどんな薬膳茶が合っているのか、現在の体質はどうなのか、など、気になることがある方、体質改善したい方、カウンセリングもご用意しています。 薬膳茶の他に、漢方薬、健康食品、等をご提案することもあります。 お気軽にご連絡ください♪ 上級漢方養生士、医薬品販売業者、登録販売者、生態生薬研究会会員 

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