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夏のむくみは万病の元 ②漢方薬で予防! 

前回に続きます。
むくみ症状が出たら、五臓の衰えや不調が起こっていることのサインです。五臓の機能は加齢で衰えますがあきらめては病気になるのを待っているようなものです。不調を感じたら、漢方薬で症状を払うことが健康を保つために大切です。

そのためにも漢方薬を選ぶ知識をもっていただきたいですね。

むくみ改善の漢方薬

■苓桂朮甘湯  (利水化痰)  
症状:めまい ふらつき 頭痛 身体が重だるい、
原因:『気(エネルギー)』が頭で滞り、それに伴って『水』も頭に滞り、
    頭痛や頭のふらつきなど、上部でのむくみが起こっています。
漢方では「緑内障」も水による視神経などの圧迫が原因と考えることから、この漢方薬は緑内障にも使われています。

■桂枝茯苓丸加ヨクイニン
症状:下腹部痛、肩こり、頭痛、むくみ、めまい、のぼせ冷え
原因:血の滞りと水の滞りによる
お血水滞は 子宮筋腫、内膜症、卵巣嚢腫、不妊症、生理痛、などの原因にもなります。
桂枝茯苓丸に、水の巡り作用を加えた漢方薬。下腹部痛、頭痛、めまい、のぼせて足冷えなどある方向きです。

■防已黄耆湯
症状:水太り、むくみ、重だるい、尿量が少ない、多汗症
原因:気が不足しているため、肺と脾の機能が低下して水が停滞する
気を補って水の流れを改善する漢方薬です。

■当帰芍薬散
症状:めまい、頭痛、倦怠感、
原因:気虚、血虚による水の停滞
血を補うこと、水を排泄することを同時に対処してくれる漢方薬です。

■五苓散
症状:むくみ、めまい、頭痛、尿毒症、暑気あたり、急性下痢、急性腎炎
原因:水の停滞全般 膀胱の働きの失調による水滞にも
徹底的に水を排出するための5つの生薬を配合しています。二日酔いにも効果があります。

むくみの症状はさまざまな原因と体質によるものです。
ご自分のタイプを知って、ひどくなる前に対処することをおすすめします。


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