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建築家って?ー建築家・一級建築士・設計者の違いー

そもそも建築家って何してるの?
って言われることが本当に多いです。身近な建物や住宅に関する職業なのですがなかなか遠い存在かと思います。

そして「建築家」の世間のイメージって建築家の建てた建物は使いにくい・・・!!らしい。と思われている方も多いかと思います。笑

なによりも「建築家」「一級建築士」「設計者」ってどうちがうの??の質問がよく来るので私なりにまとめてみました。

「建築家」「一級建築士」「設計者」ってどうちがうの??


お仕事的には、建物に関する設計・監理(設計図通りに現場が動いているかチェックする)というのですべて一緒です。※資格保持者にしかできない業務もあります。

使い分けに、明確な定義は特になく、資格保持者だけが一級建築士と名乗れるというくらいです。今回はあえてまとめてみました。

建築家

設計事務所として独立開業されていたり、名前を前面に出して設計や活動されている方が自ら名乗る場合に建築家と呼ばれる場合が多いです。設備や構造の専門や工事を専門とされている方はあまり名乗らないです。

デザインにこだわって設計されている方が名乗っている場合が多いですが、クライアントの要望をまとめ、構造や設備、工事現場をとりまとめる総合的な能力が必要とされます。

建物を建てる工務店や建設業者に所属している設計をされている方はあまり建築家と自ら名乗らない場合も多いです。前職で勤めていた事務所は「建築家」の意識が高かったので建築家と言っていました。

*一級建築士などの資格保有者を表す言葉ではないので確認が必要です。資格を持っている方と組んで設計をすればいいので保有していない方でも設計はできるのです!


一級建築士

資格名です。国家資格の保有者です。資格取得に学歴と実務経験が必要になります。建築士になるには、一次試験は5科目の学科を乗り越え(全科目足切りと全体の足切りの2段階の採点をクリアします、)、二次試験は、6時間半ぶっ通しでいつトイレに行けばいいか分からないの即日設計があります。その場でプランニングをしてその場で手描きで図面を描き上げるのです。その難関を通り抜けているので少しは安心しておまかせしてもいいのかなと思います。

二級建築士とどう違うのかというのは、建物を建てることができる規模が違います。二級建築士の試験内容として木造の内容が多くなります。

もちろん車の免許と一緒でペーパー建築士も多くいますし、年々難易度があがってきており、資格要件もかなり厳しくなっているので若い建築士のほうが建築士試験でしっかり学んでいることは間違いありません。

設計者

建築士を有無にかかわらず企業に属して設計をしている方を設計者と呼ぶ傾向にあります。

構造や設備を専門に設計する方のことも設計者と呼びます。

独立されていても経済性に特化している方は設計者と名乗られていることが多いと感じます。

住宅作家

上記では述べなかったのですが、住宅のみを専門に設計をされている方は住宅作家と名乗ったりされています。もちろん建築家も住宅を設計します。

建築家に頼む方がいいと思う方

ここで私が思う建築家に頼むことが向ているのでは?と思う方を書いてみたいと思います。

戸建て新築や中古マンションのリノベーションなどのマイホームのお考えの方の場合

◆デザインにこだわりがある方
フルオーダーで建てれることができます。ご自身でデザインのセンスに自信があっても、本当に細部の細部までこだわりたいのであれば絶対に建築家をオススメします。逆にそこまで多くのこだわりはないけれどという方でもこだわりの程度に応じて建築家が提案するので大丈夫です。すべてお任せ!という方もいます。

◆ご自身にゆっくり向き合いながら新しい生き方に挑戦したい方
将来の暮らし方について、パートナーシップについて、お子さんとの関係について、職業について、趣味について自分らしい暮らしを建物に反映されたい方にオススメします。 

特に人との関係性を丁寧に扱いたい方は建築家がいいと思います。

自分らしい住まい、パートーナーとの関係性が表現できる住まいを提案してもらえます。

サロン、飲食店など店舗ビジネスや施設計画でお考えの方

店舗のブランディングが明確である方・明確にしたい方
ご自身でデザインのセンスに自信があっても、本当に細部の細部までこだわりたいのであれば建築家をオススメします。ディテールなども細部のほかに、従業員の働きやすさやお客様への気遣いの仕方なども含め丁寧に表現していきます。
また建築家との対話の中でよりブランディングが強化されることは間違いないです。
逆にそこまで多くのこだわりはないけれどという方でもこだわりの程度に応じて建築家が提案するので大丈夫です。すべてお任せ!という方もいます。

これから計画をはじめる方は経営チームに建築家を
経営チームに建築家をいれることをオススメしています。店舗ビジネスの場合、建築にかかる費用が多きかと思います。より初期の段階で建築の全体像がわかると、土地探し、建物探しがスムーズになります。多店舗展開していく予定のある方は顧問として契約を結ぶのがベストかと思います。こちらも初期の段階でご相談にきていただけると幅広く提案ができます。

コンプライアンスを大切にされている方
ご自身である程度、デザインやDIYでできる方もいらっしゃると思います。しかし、建物には安全性が確保される必要があります。居抜き物件が違法がどうかなどのチェックは十分にされる必要があります。残念ながら不動産会社がすべて網羅しているとは限りません。お客様の安全にかかわるビジネスだと思いますのでしっかり予算を確保して契約することをオススメします。

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