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警察の検視は時給200~300円!?

1、「警察って遺体を見て退職することあるの?」

 知恵袋で一定数見掛ける質問です。

 警察官になるとどうしても遺体を扱います。

 

 そのため、その部分で警察官になることに躊躇する人もいるようで、このような疑問が沸くようです。

 

 警察官になりたい人だけではなく、一般の人でも遺体扱いには興味がある人は多いです。

 普通に生きていれば遺体を見ることなんて身内の葬式以外ではありませんから、知的好奇心が刺激されるのかもしれませんね。

 

 そこで今回は言える範囲で、警察の遺体取り扱いについてです。

 

 

2、「どのくらい扱っているの?」


 地域や季節等によって大きく変化するため、統計的な数値は出せません。

 そのため、私の経験上の数値で記事を書きます。

 

 私がまだ警察署に居た頃は、冬の時期は多い年で週に3件~くらいでした。

 そのほとんどは入浴時の温暖差による血圧の急変化。

 いわゆるヒートショックによる急死です。

 

 

3、「扱う部署は?」

 基本的に全ての部署で扱い得ます。

 ただし、多いのは地域課と刑事課です。

 

 刑事課には鑑識係もありますので、イメージしやすいかと思いますが、地域課は意外に思う人もいるかもしれません。

 

 地域課とは、要は交番とパトカーですが、警察が検視を行う時の補助を行う要員として多く扱います。

 

 厳密には単なる補助ってだけの意味合いではないのですが、制度・決まり上の細かい話なので省略します。

 

 

4、「どんな遺体を扱うの?」

 事件性を完全に否定できない遺体全てです。

 私が経験したことのあるのは、貴方が想像できる亡くなり方のほぼ全てかと思います。

 

 具体的なことを言ってしまうと、敏感な人は気分が悪くなると思うので、省略します。

 

 ただし、ニュース等でよく見聞きする司法解剖。

 この立会で卒倒する新人警察官は多いようです。

 

 私が初めて司法解剖の立会をした時は、疲れと空腹が強すぎて大丈夫でしたが。

 その日は、24時間勤務の明けの深夜1時に緊急呼び出しで出勤し、そのままほとんど飲まず食わずで、ずっと23時過ぎまで遺体と血の海の中でしたから。

 

 

5、「慣れるの?」

 はい、慣れます。

 聞き込み用にキレイ加工された写真を見ただけで嘔吐した後輩も、1年もすれば平気になっていました。

 

 誰でも最初は物凄い緊張です。

 私も初めての遺体現場の時は物凄く緊張しました。

 

 ただし、現場ではやらなければならないことが沢山あり、刑事に色々と指示されるので、忙しさと刑事への緊張で遺体への緊張は忘れます。

※ 交番は基本的に刑事に対しては緊張します。

 

 

6、「手当は?」

 よく高額バイトで

【死体洗い】

なんてモノがあると都市伝説がありますよね。

 

 そんなものはありません。

 ただの都市伝説です。

 

 そもそも遺体保存のホルマリンは劇物指定されている薬剤ですので誰でも扱って良いモノではありません。

 ましてや劇物のホルマリンプールなんて作れません。

 

 世間の変な噂を一刀両断したところで、警察官が遺体現場を扱った場合の手当ですが、

 

 普通のキレイな状態の遺体の現場 約1000円

 人間とわからないような状態の現場 約2000円

です。

 

 短時間では終わりませんので時給に換算すると、200~300円くらいですね。

 もちろん殺人事件等であれば24時間ずっと遺体を扱うなんて事も有りますので、その場合は時給40~90円くらいになりますよね。

 

 洗うだけではなく、遺体に体や顔を至近距離まで近づけて数時間扱ってこの値段です。 

 私は桁を間違っていませんよ。

 千円、二千円です。

 

 ただ洗うだけで高額貰えるなんてバイトがあったら、警察官は退職してそっちに行っちゃいます。

 警察にとっては、そんなの楽な仕事以外の何モノでもありませんので。

 そもそも、遺体が洗える状態って時点でキレイですからね。

 

 手当2000円の方は洗えませんので。

 

 

7、最後に

 今回、具体的にどんなことをするのか?等は省きました。

 これを多くの人に教えた場合に、メリットが特に思い付きません。

 

 むしろ、家族が検視されるときに、想像できてしまうとそれだけで気分が悪くなる人もいると思います。

 そのため、生々しい部分は省略しました。

 

 少しでも貴方が警察官になる参考になればと思います。

 

 そして、知的好奇心は満たされましたか?

 これでも満たされない貴方は、警察官を目指してみてはどうでしょうか?

 

 警察官を目指す貴方はこちらも併せてお読みください。



 

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