今日よりかぶくことにした。田端信太郎著「ブランド人になれ!」を読んで。

戦国時代・江戸時代にいた「かぶき者」を描いた小説「かぶいて候」では、「今日よりかぶくことにした」と言って、主人公が裃を脱ぎ捨ててワイルドな姿に変身する印象的なシーンがある。かぶくかどうかは本人の決めの問題なのだ。

そして平成のかぶき者こと、田端信太郎さんの著書「ブランド人になれ!」が本日出版されたので早速読んでみた。

田端さんが会社をやめる前、退屈そうにしていた理由がよく分かった。

2018年、世界のネット広告費はテレビを上回って逆転する。ネット対テレビの戦いは、もはや勝負がついたも同然なのだ。

テレビに対して、コンテンツ制作については全然まだ勝負はついてないけど、広告事業をみていた田端さんから見ればもう刺激がなくなってたようだ。

サラリーマンこそ(会社のお金で)ギャンブラーになれる、ってところとブランド人は武勇伝を作れという箇所が面白かった。

「ためらわぬ自己犠牲」「命がけの覚悟」「絶体絶命のピンチ」「振り絞った勇気」が、古今東西の武勇伝のパターンだ。君の仕事にはこの4つがしっかりとあるだろうか?

マンガを作る際にもよく言われることと同じだ。あなたの人生はマンガになり得るのか?という見方もできるかも。

マンガについては、堀江貴文さんと近日対談させてもらうので楽しみなのだけど、本にも堀江さんの話がでていた。

逮捕直前のホリエモンと偶然に六本木ヒルズ 38 階の会社のトイレで会ったとき、僕はこう言われた。 「オレが体を張ってネタを作ってるんだから、とにかくオレを最大限活用しろ。ネガティブでも何でも構わないから記事にしてページビューを稼げるだけ稼げ!」

あれは田端さんの独断でやったのかと思ってたけどそういう背景があったんですね。言う方も言うほうだが、載せる方も載せるほうだ。おもろいなあ。

あと、田端さんチョイスのアフォリズムもついてる。これが一番好きだな。最近お金に興味がある。実は最近まであんまり無かったんだけど、ゲームとして面白いのではと思ってきた。

個人の時代、この本に触発されてサラリーマン傾奇者が出てきたら楽しみだ。

Voicyでも話してます。


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