見出し画像

妻が問診票を書いたモノをみて今年一、ワロた話。アラフォーになっても譲れなき大いなるレディーの意地を感じた。

妻が問診票を記入していた。
40歳の市の特定健診を受けるという。

ボクは、ボケーっとその様子を見ていた。

すると
「普段からよく食べるもの」の欄に、
「グミ」と書いていた。

ゲラゲラ笑った。
ヒイヒイ笑った。
お腹抱えて笑った。

なにか分からないけど
ツボに入った。

無論、以前より妻の天然ぶりには充分注目していたのだが、今回のは特に際立きわだっていた。

桁外けたはずれの天然ボケである。

イロイロと間違ってるわな。
菓子の種類を書くのも壊滅的かいめつてき滑稽こっけいだが、そこは100歩譲ってやる。

それならやで、あんた。
グミちゃうやんか。
チョコレートの方がバクバクボリボリ食うとるやんか。肉とチョコや。
焼肉めっちゃ好きやんけ。

せめてもの罪つぐない的心理が働いたのだろう。医者に控えるようにさとされるのが嫌だったのだろう。

あろうことか、普段口にしないカロリー少なめのグミをもってきたのだ。

ボクは笑いがとまらなくなった。
‘’なんで勝手に見るの!‘’

あんじょう、ぶちギレられた。

今年一、笑ったほどにインパクトが強すぎて
今日はこれをしるすことができて大満足だが、

申し訳ない。
少しだけ関連した話を続けさせてもらおう。

‘’マッチョでワイルドなオトコ‘’を目指した黒歴史があった

大学時代のこと。

いまも尚、崇拝すうはいするキムタク様から浮気をして“長瀬智也“にあこがれを抱いたときがあった。

髪の毛は長髪。
併せて発作的ほっさてきに筋トレを始め、
同時にアゴひげを生やしはじめた。

「マッチョでワイルドな男」
にあこがれたのだ。

しかしボクは、
元来がんらいよりひょろ長のモヤシ系男子である。
生まれてこの方、鏡にうつる自分はいつだってガリガリの肉体である。

身長172cmの体重51kg

胸板の薄さと、手首のほそさがポイント。
ヒョロヒョロっとしながら、みなさまに助けられながら生きながらえてきた。

しかし食べる量だけは
学生時代から半端ない。

カレーもラーメンも余裕でぺろりと2杯たいらげる。ボクと食事する人は皆一様に、その食事量に驚き、こう言った。

‘’そんな食べ方をしていると、30歳すぎたら確実に太るよ‘’

と。

が、多くの預言者のそれはハズれた。

現在、ボクはアラフォーだが、
まだ太っていない。
30過ぎても太らなかった。

すこしくらい太ってほしかったのに、変わらず鏡に映るのはガリガリの肉体で
「全然太らねえじゃん」
拍子ひょうし抜けしたのを覚えている。

つまりこういうのは体質に
大きく左右されるのであろう。

太る素質そしつもないオトコが
「ワイルドなオトコ」のうわべだけを真似ようとするのだから無理がある。

あごヒゲをうんと伸ばし、
自身としてはそこそこ、ご納得の、ご満悦になったとある日、
満を持して明るいところで鏡を見ると

そこには、

小汚い修行僧がいた。

ガリガリなのに長髪でアゴひげを生やせばそうなる。
自分の中のイメージは
「厄介な街の荒くれ者のチンピラ」
だったが、客観的に見れば、
「断食修行もいよいよ佳境かきょうであと2日」
という感じであったであろう。

岡田斗司夫氏のダイエット本で
「デブとは太るための努力を惜しまない存在である」
という一文が一時期、
マスメディアでも有名になったが、

あれがボクにはよくわかる。

もちろん岡田斗司夫氏は
皮肉として言ったにすぎないが、太らない体質の人間は、太るための努力が必要である。

皮肉でもなんでもなく太るために努力できる人に、ボクは尊敬の念をおぼえる。

太るための努力をした。

修行僧じゃダメ。絶対ダメ。
とにかく太りたい。

食事“量“は十分である。
そうなると“質“が大事なんだわ。

カロリーだ。
高カロリー食品を積極的に摂取しよう。

思い立ったが吉日きちじつ
その日から徹底的にカロリー高めのものを選ぶようになった。

3食の食事も、
間食の菓子も、
飲料も、

カロリーを見てから選ぶ。
購入の決め手はカロリー値。
もはやカロリーに取りかれたと言っても過言じゃない。

併せて
大学とバイトが中心だった生活の合間を縫ってジムに通い、当時自動販売機で“超力水“という飲み物が売れていたが、

それを飲めばパワーがつく気がして、
グイグイ飲みながら、

フンフン言いながらせっせとベンプレをあげていた。

でもでも、、、

結局、太らなかった。

妻と生活するようになってからようやく気づいた

妻と行動していると、
基本的な行動原理がちがうことを実感する。

いつの日にかこのnoteを見つけられた時に、
顔真っ赤にしてフンハー怒られないように、彼女の名誉のために言っておくと、
彼女は標準体型である。

しかしそれはランニングとホットヨガでどうにか維持しているのであって、
少しでも手を抜くものならば、

すぐに太る。

太る才能が極めて高いのだ。

こういう人は、
言動のふしぶしに、
「この世界のどこかにもっと美味しいものがあるはずだし、私はそれを絶対に食べるべきだ」
という信念や執念しゅうねんをもっている。

街を歩いても、
旅行に行っても、
知らない店を見つけると立ちどまってチェックして、よさそうだと思えばスマホで看板を撮影しストックリストを充実させていく。

そう、
無自覚に、そして本能的に
努力できる。

これが
“才能“なのだ。

いちいちカロリーを確認するあたりが
ヤセ型であろう。
せせこましいというか、けちくさいというか、いかにも太る才能のない人間がやりそうなことである。

天才はカロリーなんて考えない。
そういう次元で生きていないのだ。

つべこべ言わずに豪快に食べるのみ。

そう、こうして太ることについて考えていること自体が、太れなれなかった理由そのものであろう。

人生は、
手にしたいものについて考えれば考えるほど、その姿は見えなくなっていく。

“欲しいもの‘’

それは追いかけるほどに逃げていき、
近づくほどに遠ざかる。

あぁ。
人生のはかなさ…

yeah!

長い。そろそろ今日言いたかったことを強引にまとめる。

ボクは「センスがいい人」に関する
個人的な定義がある。

「自分に馴染なじむもの」
をしっかりと理解している人。
自分の外見、自分の性格が最初にあって、それに似合うものを適切に選ぶことのできる人。

そんな人を見ると、ふっと緊張がとけた気持ちになる。そこに「無理」がなく、控え目でさりげない美しさが感じられるからだ。

ボクはこういう自然体な人が好き。

人はどうしても
「イメージ」に幻惑される。

ボクたちはいつも外見を
「どこかで見たイメージ」
に合わせようと努力している。
そして、その努力が見当違いなものだったとき、修行僧のような「まぬけな姿」が生まれるのだ。

そ、し、て

問診表には、
食べたところを誰も見たこともないであろう
‘’グミ‘’
と何食わぬ顔して書き、
平然と悪気もなく医者に提出するほどきもが据わるようになるのだ。

よろしければ、こちらのフォローも気軽にお願いします!Twitterはフォロワーの更新が分かりやすいので僕もどんどん勝手にフォローさせて頂いております。
■ https://twitter.com/challenger2525k

もし本記事が面白いと感じて頂けた方は「♡スキ」を押して頂けたら幸いです。またフォローやシェアして頂けたら大喜びです。育児、マラソン、投資の仲間をnoteを通じて皆様と交流できたら幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?