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‘’非モテ男‘’がユニクロにトラウマになった日。今もなおカラー動画でボクの脳に焼き付いている

先週の記事。

悔しすぎて錯乱さくらんしたまま
ものすごく熱く語ってしまった。

普段アレなくせして、
何かあいつちょっとウザくね?となってしまっている可能性はそれはもう非常に高い、
と覚悟をしていたものの、

過去一、多くのnoterさんに記事をリンクしていただきました。この場を借りて改めて感謝を申し上げます。嬉しすぎて顔がニンマリしながら全記事にお邪魔し、そのたびにご満悦にコメントをさせて頂きました。

ありがとう、ネ!

それにしても、
普段めったにマジメなことを書かないので、
タイピングをしながら物凄くソワソワし、
むずかゆくなった。
目が充血してきたし、頭が痛くなってきたし、白髪が増えてきたし、くるぶしがくさくなってくるし。

だから、、

照れ隠しもあって、
甘い話でウォーミングアップをしようと、記事の導入部分で
‘’豪快にフラれた過去の恋事情‘’
についてふれた。

するとどうだ。
不思議な感覚になった。
つづりながら、次々に当時のことを思い出してきたのだ。

大学生の頃、友人と飲んでカラオケに行った楽しかった想い出は途切れ途切れのセピア色であるが、あの地獄のフラれたときのことは今もなおカラー動画で脳に焼き付いている。

前回記事にした
ボクと超遠距離恋愛をしたオンナ。
というか、もうアイツでいい。

思い返すとアイツとの終わり方。
なんの前ぶれもなしに、
郵送で指輪を送ってきやがった。
茶色の封筒がモコッとしていて、開ける前からすぐにわかった。

郵送で終わる愛。

浮気について反省もびる気もなく、
ものすごく即物的だった。


たしかに非モテのボクにとって‘’恋愛‘’と‘’フラれる‘’は、常にワンセットではある。

が、終わり方は様々である。でも、すべてにおいて終わりを迎えるとき、ショックで倒れ込んだ時の土の味、草の匂いまで昨日のことのように思い出せる。

先週、先々週と、オトコの泥臭どろくさい話となってしまったので、今週は、女性の大好物の‘’恋の話‘’をしてみようじゃないか。

「非モテ男」のうまくいかなかった恋愛。

2週間の熱すぎた記事熱を冷まして、
いつもの自分をとり戻すため。

今日はゆるく語りたい。

ボクはユニクロにトラウマがある

時価総額(企業規模、価値)で、日本ではソフトバンクやUFJ銀行と肩を並べ、アパレル業界では世界第8位。

圧倒的な企業価値を誇るユニクロ様に向かって、ノミほどちっぽけなお前がナニをトラウマなんてことをぬかしとんねん!お前ごときが買わなくてもええねん!宣言しなくてもええねん!

とのツッコみは至極当然しごくとうぜん

ナンの反論もございません。
ユニクロは、製品クオリティも高いし、近年ではファッショナブルともいう。

それはそうだ。

しかし、だ。それを認めた上で
ボクはインナー以外は絶対に買わないと決めている。子どもに着せる服もそう。

もう一度言う。
クオリティとかファッショナブルとか価格の問題じゃぁない。

ボクはユニクロに壮絶な‘’トラウマ‘’があるのだ。


25年前にさかのぼる。
高校時代、初めての彼女ができた。
当時、月9で‘’ラブジェネ‘’が全話視聴率30%以上と‘’化け物的大ヒット‘’を記録し社会現象と化した時だった。

大人から学生にいたるまで
オトコは哲平、
オンナは理子を脳内イメージしながら、
これになりきって恋愛を楽しむ、
そんながあった。

‘’もちろん‘’ボクも
高校時代からロン毛にし、彼女にかけるコトバや低音ヴォイスもどことなくキムタク演じる哲平を真似ていた。

彼女と付き合って2ヶ月くらいのとき。
片田舎のちょい都会の街並みをデートした。

当日のボクの服装は、ドラマで哲平が着ていたモノに寄せた赤と白のチェックのオーバーシャツで、数日前に満を持してユニクロで買い揃えた。

‘’オレ、きっと格好良いな‘’

もはや気分は哲平で
自意識過剰になって、ロン毛をなびかせながらイケシャアシャアと彼女と手をつないで街を歩いた。

田舎なんて行くところは限られている。もちろん学生だからカネは持っていない。
少しだけショッピングを楽しんだあと、行くところに迷った挙げ句、近くにあった10席くらいの小ぢんまりとしたカフェに入ることにした。


哲平かぜを吹かせながらカフェに入ったその瞬間、ナニやら気持ち悪いものが視界に入った気がした。

不快に感じた方向に
パッ!と、目をやりしっかり見てみると
入口に一番近い4人がけテーブル席に、ボクとまったく同じ紅白チェックのシャツを着た丸坊主がチョコンと座っていたのだ。

( ゚Д゚)!!

かぶりにかぶっている。
ユニクロにはこういう危険性がある。

しかも丸坊主はおそらく小学校の高学年。
ご家族と一緒にきてジュースを飲んでいた。

女を連れてイケてると思い込んでいるサイン・コサイン・タンジェントを習う高校生のオレが、着ている服は、台形の面積の求め方を習う丸坊主の小学生と同じ。

あれは非常に恥ずかしかった。

見なかったことにして店の奥の方の4人席に座ろうとしたが、店員が何の悪気わるぎもなく丸坊主の隣になる2人席に案内したのだ。

期せずして横に並んだチェックの二人。

席に着くなり彼女は気づいているのかどうかは分からなかったが、ニコやかにボクに楽しそうに話しかけてきた。

‘’ねぇねぇ、さっきのアクセサリーさぁ……やっぱりあっちの方が……‘’

あ、よかった。
おそらく気づいてない。

しかしすでに、ボクの頭のなかは丸坊主のことでいっぱいになっており、大きく歯を見せて笑うことは不可能であった。

気のせいだ、あんなものは白昼夢はくちゅうむにちがいない、しっかり見ればチェックの幅とか、クロスする角度が微妙に違うはずだ。

まったく一緒なんて、
そんなことない、絶対、そんなことない……!

そんなことないもん!

ムキになって、さっき目に入ったものを反論したくなる。口調もすこし、女子になる。

結局、耐えきれなくなって
ふたたび横目でチラ見した。これが一度成功するとクセになる。時々チラチラと見ては見ていないフリをする。

当然、何度チラ見しても丸坊主はボクと同じチェックのシャツを着たままだった。最後に胸ポケットにボタンがついているかどうかを確認してファイナルアンサーにしようとチラ見したとき、よりにもよって、向こうもちょうどこちらを見ていた。

ボクら紅白のチェックを着た二人は
完全に目が合ってしまった。

あの1秒間。

同じチェックを着た丸坊主と視線をかわした1秒間の濃密さは、どんなに愛しあう恋人同士にも再現できないと思う。

目と目で通じ合う。
こんなにもお互いの気持ちがわかること、絶対にないと思った。ダイレクトに、なまなましいほどに相手の感情がボクの中に侵入してきた。すごいね、ボクたち、ほんとうによく似てる(服装が)

しばらくすると、向こうの丸坊主は
さっきまで家族とワイワイ明るく話していたのに、急に無口になり、そろそろ帰ろう、と言いだして帰っていった。

耐えられなかったのかもしれない。

‘’なんか小学生なのに気分を重くしてごめん‘’
と思った。

でも出ていってくれたことでようやく彼女との話に集中できる、平和が訪れた……かに思えた。

が、

‘’さっきの少年と、同じ服だったね‘’
彼女がクスッと笑ってそう言った瞬間。

ボクは
‘’え!?そうなの?気づかなかったわぁ‘’

と、1秒間の濃密な時間をなかったことにしてすっとぼけてみせたが、

ボクは急に無口になってしまい、
‘’そろそろ帰ろう‘’
と言いだしてしまった。

すごいね、ボクたち、やっぱりほんとうによく似てる(言動が)。

そんな彼女とも、受験勉強という大義名分で別れが訪れた

別れるにあたって、
ボクが彼女に買った指輪(1000円くらいの安物)を捨てようという話になった。

まさか、コンビニ前のゴミ箱に放り込むわけにもいかない。指輪を捨てるという行為は、ガムを捨てる、空き缶を捨てるのとは違い、なんらかのドラマ性がないと納得のいくかたちにならない。それは、ものを捨てるというよりは、‘’ものにまとわりついた思い出を捨てる‘’という意味合いが大きいからであろう。

結局、ボクらは海に行った。

別れるときは、指輪を海に放り投げる。
これもラブジェネのワンシーンが確実に影響していた。

海に到着したとき、
夕日がとてもキレイだった。
ここから先は、今もなおカラー動画で脳に焼き付いている。

浜辺にはボクたち以外に誰もいない。
そんな状況で、夕日を眺めながらしばらく変な沈黙があったあと、彼女が
‘’じゃあいくね‘’
と宣言し、

大きくふりかぶって、
指輪をブン投げた。

肘から投げる、
いわゆる女投げではない。
まさにブン投げ。

当時、野茂がメジャーリーグに挑戦し大きな話題をかっさらっていたが、野茂の代名詞となるトルネード投法を彷彿ほうふつとさせる豪快なオーバースローだった。

こんな投球フォームで、
ものを投げるオンナだったのか。

最後の最後で、
‘’あれ?体育会系だった?‘’
と、自分の知らない姿を見せられた気分になった。長く付き合ったつもりでも、知らないことはたくさんある。

しかし、オーバースローでよかった、とも思った。仮に深く身を沈めるような本格的なアンダースローで投げたりしていたら、別れという状況も忘れて、きっとボクは吹き出していたかもしれない。

指輪は大きな放物線を描き、水面にポチャっと落ちた。ボクの1つの恋愛が終わりを告げた。

と、キレイに小説風に書きたいところだが、

実際はどこに飛んでいったかもわからず、
呆気のない終わり方で、
最後の最後でも二人に変な空気が流れた。

と、、、恋愛の断片を振り返ってみたが、
まてまて

今日はゆるく語ると言いつつ、
飲み屋のおっさんばりに、長々とうざく語ってしまった。

ということで、
最後は哲平で締めようと思います。ラブジェネで哲平が言いそうなことで。

不思議なんだよなぁ。
あれだけ辛い過去も、ショックで寝込んだ日々も、こうして過去を書き起こすと途端とたんにネタとして輝き出すわけで。

きっと今ある失敗も未来のボクらは、あの日の失敗が必要であったことを知るときがくるんだよね。だから人生において失敗なんてのは、実はないのかもしれないね。

ちゃんとキムタクの声で脳内再生されたでしょうか。

ではでは笑

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