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【DEATHVERSE】自分のできるカタチで応援し続けたいゲーム【LET IT DIE】

この内容を知ったのはガンホーが運営する公式YouTubeチャンネルからでした。

わたしはTwitterとInstagramを退会しているため、SNSで話題になっているトレンドや感想•最新情報は自分で調べない限り見つけることができません。

いまや基本プレイ無料のゲームは星の数ほどあり、そのひとつやふたつサービス停止や終了になっても、その存在さえ知られず消滅するゲームだってあると思います。

模様替え済みのホーム画面(PS4版)
ランク毎に外の風景も変わるらしい

それはガンホーからリリースされたゲームも例外ではありません。

パズドラやラグナロクオンラインなどで知られる同社が去年リリースした多人数参加型ゲーム『DEATHVERSE: LET IT DIE』サービス停止が先日発表されました。そもそも、このゲームがリリースされていること自体知らない方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今回のお知らせはあくまで再開発のための一時的な停止であり、サービス終了の告知ではありません。
知名度の高いゲームとは言えないかもしれませんが、この場を借りて少しお話しさせてください。


■正式リリースしてまだ日が浅い

ゲームを進行する司会者のひとり「QueenB」
アンクル・デス公式YouTubeチャンネルでVtuberデビューも果たした

DEATHVERSE(デスバース)はリリースされてまだ間もないゲームです。

  • PS5/PS4版→2022年9月28日サービス開始

  • Steam版 →2022年10月5日サービス開始

  • 両機種  →2023年7月19日サービス停止

実際にプレイできなくなるのはもう少し先ですので、新しく追加されるゲームモードに加えて、残りのシーズンまでは遊べるそうです。ただし、デスメタルと呼ばれる課金アイテムは2月で販売終了しますので注意が必要です。

それにしても、リリースしてまだ約2、3ヶ月程度・・・
早すぎるサービス停止の告知を見て、全く動揺しなかったわけではありません。今回の新作を待ち望み、本作品のシリーズが好きな1ユーザーだからです。

第1回、第2回のoβテストもちゃっかり参加
(時間帯の都合上、各1時間~2時間程プレイ)

タイトル『DEATHVERSE: LET IT DIE』にある通り、デスバースは前作『LET IT DIE(レットイットダイ)』の後継作品です。

ただし、正統な続編ではありませんでした。

前作と同様にサバイバルアクションであることに変わりはありませんが、本作のジャンルは多人数参加型のバトルロワイヤル(PvP)でした。そのため、前作のようにソロでバルブの塔を登ったり待合室を自由に歩き回ることはできません。

前作のシステムをそのまま活かした『LET IT DIE 2』ではありませんが、世界観を引き継いでいるため、前作の雰囲気を感じさせる装備やキャラも登場します。

■デスバースとは?

『DEATHVERSE: LET IT DIE(デスバース:レットイットダイ)』はガンホーからリリースされた基本プレイ無料のPS5/PS4、PC(Steam)向けオンラインゲームです。

ストーリー
"2026年、突如発生した未曾有の天変地異「アースレイジ」より数百年ー
世界では荒廃した人心を満たすべく、非人道サバイバルTVショー"DEATH JAMBOREE"が誕生。最後の1人になるまでド派手に戦い、富と栄光を掴むスターとなるのは誰だ!?"

デスバース公式サイトより引用

舞台は前作『LET IT DIE』から数百年経った世界に変わり、プレイヤーは仮想空間「DEATHVERSE」内で開催されるサバイバルショーの出演者として、最大16人の挑戦者の中から最後のひとりになるまで戦うバトルロワイアルに挑みます。

・PvPが楽しめる対人ゲーム

ゲームモード画面
「ランクゲーム」と「エキシビジョン」がメインとなる

このゲームの特徴は最大16人で殴り合うバトルロワイヤルです。1対1で殴り合うこともあれば、状況によっては複数のプレイヤーと乱闘することもあります。シングルモードがないため、対人戦ありきのマルチプレイのみですが、ユニークな近接武器を使ったバトルを楽しむことができます。

フレンドや特定のプレイヤーと遊びたい場合はパスワードを設定できるルームゲームも用意されている
※現在は制限なくルーム作成可能

▶︎近接武器メインのバトロワゲーム
また、最大の特徴として銃や弓などの遠距離武器が存在しません。近接武器のみで他プレイヤーと戦います。マチェーテ・刀・ハンマー・ツインナイフといった普通っぽい武器もありますが、丸鋸(まるのこ)・アームズというユニークな武器も登場します。さらにシーズン2に入ってからは新たに「槍」も登場しましたので、より個性的なバトルを楽しめるようになりました。

手で触れたくなるようなリアルな質感
ゲーム全体のひとつひとつに開発スタッフ様のこだわりを感じる(画像はOBT時のもの)

・前作レットイットダイと新作デスバースの違い

前作『LET IT DIE』がどんなゲームなのかは、下記の記事にまとめました。

先ほど述べた通り、本作は『LET IT DIE』の続編『LET IT DIE 2』ではありません。

誤解を招かないよう、詳細は上記のUncleDeath公式YouTubeチャンネルをご確認ください(動画02:34〜)

ディレクター新さんの言葉をお借りすると、今回の新作は精神的続編になるとのこと(動画03:46〜)
前作の世界観を引継ぎ、違う側面を描いたと話されているので個人的にはスピンオフに位置づけられるゲームだと考えています。

・開発会社について

NPC「ハンターQ」に追われている最中

新作「DEATHVERSE:LET IT DIE」には運営会社のガンホーと一緒に「スーパートリック・ゲームズ」という見慣れない会社名のクレジットがあります。
動画によると「スーパートリック・ゲームズ」とは前作『LET IT DIE』を制作したチームが在籍するゲームスタジオなのだそうです(動画02:53〜)

コンセプトアートやBGMも前作に引き続き、同作のクリエイター様が担当され、ディレクターも新さんのままですので、会社の表記が変わっても関わっているチームに変わりはないようです。
(これ以上の詮索は野暮ですので控えさせていただきます)

最後まで勝ち残ると先程まで戦っていた他プレイヤー達に囲まれて祝福される、
ちょっと贅沢な気分

■サービスの一時停止と再開発

しかし、サービス開始直後にトラブルが発生。ゲームをダウンロードしても遊べない期間が続いたり、マッチング問題やラグ発生などバトロワゲームに支障が出る不具合もありました。

その間にユーザーが離れてしまったのか、ゲームの内容やシステムが好まれなかったのか、ただの一般人であるわたしが知る由もありません。

"リリース当初から様々トラブルもあり、またプレイ人数を起因とするマッチングやラグの問題などに関してご迷惑をおかけしておりまして大変申し訳ありません。
様々な対応策を講じてきましたが、一定の改善はあるものの根本的な解消には至らない状況の中、開発及び運営チームとしましては、一時サービスを停止させて頂き、再開発をする事を決断しました。
苦渋の決断とも言えますが、我々は、現在プレイして頂いているユーザーの皆さまがいてくださるこのゲームをより多くの方々に楽しんで頂けるように、もう一度抜本的なゲームシステムの改良を行い、本タイトルを再リリースしたいと思っています。"

デスバース公式サイトのお知らせより引用

結果的に現在配信中の『デスバース』は抜本的な改善を目指して再リリースの道へ踏み切りました。

▶運営&開発陣のメッセージを読んでほしい
自分が中途半端に日本語を読み書き出来るせいか、デスバースの公式Twitterアカウントに寄せられた心ないコメントを目にしたとき悲しかったです。企業のアカウントと言えども相手が個人・法人問わず、誹謗中傷や侮辱的な発言は如何なものかと思いましたが…

デスバース公式webサイトでは、開発スタッフ陣が書かれたと思われるメッセージを読むことができます。その中から一部メッセージを抜粋させていただきますので、ぜひ読んでいただきたいです。

"ゲームを作るという事は、人生における多くの時間を要して、いったい何本のゲームを作ることが出来るのだろうかと考えると、結果この判断が正しかったかどうかは現段階ではわかりませんが、我々がこのゲームを愛し、このチームで作れた事を誇りに思うからこそ、この判断が現時点で最良の決断であると思っております。"

デスバース公式サイトより引用

スタッフの方々の無念な気持ちと再開発に至る前向きな姿勢の二つの異なる感情を勝手に想像してしまい、涙が止まりませんでした。

どのような作品であっても、クリエイターにとってゼロからイチを生み出すのは苦痛を伴うものだと思いますし、我が子のように愛してほしいと願って作品を世に送り出しているのだと思います(個人の感想です)

LET IT DIEに登場する防具も期間限定で販売された

・ユーザーの動向、ゲームの影響力はリリースしてみないと分からない

去年読んでいた心理学者B.F.スキナー著、山形浩生(訳)『自由と尊厳を超えて(原題:Beyond Freedom and Dignity)』にも、環境をデザインする側であってもそれが人々にどのような影響を及ぼすのか完全に予測するのは不可能というニュアンスの内容がありました。

ゲームには基本設計や環境を作るレベルデザインという作業があると思いますが

どんなにゲーム環境を整えたとしても

・ユーザーに受け入れられるか?
・どんな行動や影響をもたらすか?

スキナー博士の主張する行動分析学と同様に、ゲームもリリースしてみないとユーザーの反応や動向は分からないのではないでしょうか?
その意味では、運営サイドの宣伝やマーケティングがうまくユーザー層に届かなかった部分もあるかもしれません。

■それでも運営&開発チームを応援する理由

特定のエリアに生息するUMA「イエティ」
海外ユーザーの間でイエティを使ったミームも生まれた模様

サービスを継続しながらテコ入れする方法だってあったと思いますし、何ならゲームの調整をせず様子を見るなど様々な選択肢もあったはずです。しかし、運営&開発チームが選んだ決断は一度サービスを停止して再開発を行うというものでした。

わたしは単なる1ファンでしかありません。
なので、今回スタッフ様たちが選んだ決断を尊重しています。個人的な思い入れもあり、アメリカに拠点を置くガンホー側にファンレターを送ったこともあり大好きなゲームのひとつです(あとで日本のガンホーのスタッフ様や開発陣に手紙が読まれたかは不明ですが・・・)

色々な意見や乱暴な言葉で批判する人もいますが、エンターテイメントとしてユーザーを楽しませようとしている会社のスタンスや理念に好感を持っていますし、それに対してわたしは出来る範囲の対価(課金)を払って意思表示をするくらいしかできません。

LET IT DIEをイメージしたマフィンとアイシングクッキー(非公式)

・好きを表現するカタチは人それぞれ

しかし、好きな気持ちを表現するのはどんなカタチでもよいと思っています。

現在は身体的、体質的な事情でペンタブを握ることが難しいため、マウスを使った動画制作で応援の気持ちを示しています。また、得意ではない文章や作文もこうして書き残すようになりました。

最近はVRoidモデルに使えるアンクルさん風メガネも作りました。
無料配布中ですので使ってみてくださいね。

人前で意見や感想を述べると、それに対立する意見も生まれるので慎重に発言するよう心がけています。しかし、たとえ他人と意見が違っても「わたしはわたし」の気持ちを大切にしたいです。これからもコトバやカタチを整えて好きな作品を応援したいと思います。

死闘?の末、イエティにキルされたところ。
自分が退場しても最後まで試合を観戦することもできる

▶︎死と向き合えるようになった作品
わたしにとって『LET IT DIE』と『DEATHVERSE』はゲーム体験を通して「死」を身近に感じることができ、象徴的・思想的にも死生観と向き合うきっかけとなった作品です。もし死神がいるなら、アンクルさんのようにお茶目であってほしいですし、このような斬新かつ独創的なゲームに出会えてよかったです。ここまでアクションゲームの世界観にハマったのも初めてでした。常に死と隣り合わせにいる状況だからこそ、何度もゲームのなかで死を体験することに共感する部分があったのかもしれません。

■ロゴに隠された遊び心

デスバースのタイトル画面

全体的に80年代を彷彿とさせるようなレトロ感がたまらない世界観ですが、ロゴマークにもこだわりを感じます。
既に発見している方がいましたらすみません。ロゴの上部に注目してください。

アルファベット『V』が死神の鎌にも見えます

好き嫌いが分かれるゲームだと思いますが、今の環境でプレイできるのは7月19日までです。前作『LET IT DIE』未プレイの方、リリースされていることを知らなかった方も興味がありましたら遊んでみてください。

▼Steam版に書いた私的レビューです

ユーザーからのフィードバックも募っているようです。運営の回し者ではありませんが、デスバースを遊んでみましたら上記アンケートのご協力もお願いします。


運営チーム様へ
いつも楽しくYouTubeを観ています。でも、罰ゲームを観ていると心が痛くなるときがありますので、あまり新さんをいじめないでくださいね・・・😅笑

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・タイトル:DEATHVERSE: LET IT DIE
・対応機種:PS5/PS4/PC(Steam)
・ジャンル:多人数参加型サバイバルアクションゲーム
・プレイ人数:最大16人
・基本プレイ無料(別途ゲーム内課金あり)
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▼クレジット(アバター衣装)
・【VRoid】カボチャ悪魔コーデ
・製作/著作:ぱ屋さん

・【有料版 / Paid】VRoidStudio Clown dolls
・製作/著作:ぴケの創作屋さん

・ゾンビになる肌スキン & 目玉ピアス/Zombie texture & earrings
・製作/著作:猫丸あず(#AzuProject)様

・背景
製作/著作:Norah's Pot様


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