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私は「第二の患者」と認める

がん患者の家族は、「第二の患者」とも言われ、ケアの対象となっているのだそう。私は、一ヶ月前に「第二の患者」に加わったばかりの新参者だが、なるほど、結構ツライ。

何がツライって、・・・いや、何がツライんだろうか。

夫は完治はしないと言われているが、いまは元気だ。10日ほど入院して治療し、いまは自宅に戻っている。テレワークで仕事にも復帰した。特に介助が必要な訳でもないし、高価な薬を飲み続けているが、社会保障(高額医療費制度)に助けられ、今のところ、お金で困っているわけでもない。

私は本当にツライのだろうか。

「まさかを登る胸のうち」と銘打ってマガジンを更新し始めて、これが10記事目だ。改めて読み返してみた。全部本当の気持ちなのだけれど、まだ核心には触れていないという気がしてならない。自分でも正体のつかめない核を抱いている、それこそが「ツライ」の原因かもしれない。

正体不明の核心とどう向き合うか。まあ、しばらく保留でいいか。

初めて「ツライ」と言ってみた。がん患者の方がツライとか、もっと重篤な患者の家族も頑張っているとか、まさか自分が「ツライ」状況になるはずないとか、全部とっぱらって。私、いま、なんだかわからないかど、ツライなぁ。

言葉にしたら、ちょっとほっとした。不思議。

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副業持ちサラリーマンの夫と、中学生、小学生、保育園児の三人の娘と暮らしています。私は製造業で材料調達を担当する会社員。まさか夫が癌になるな…

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