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8月6日08:15 ヒロシマ

8月6日08:15
ヒロシマに原爆が投下されてから78年。
78年経った今、どのくらいの人が平和を祈り、
黙祷しただろう。
どのくらいの人がこの日、この時間を、
覚えているだろう。

長崎で生まれ、長崎で育った私は、
小さい頃から原爆について学んできた。
7月は平和を祈り千羽鶴を折り、
火垂るの墓やはだしのゲンなどのアニメを見て、
社会科見学では原爆資料館に行った。
8月6日、9日、15日は平和を祈り黙祷をした。

夏休みの宿題は必ず、
原爆の話を祖父母、曾祖父母にインタビュー。

毎年、8月9日は登校日で、
セミの鳴き声が響き渡る暑い体育館で、
被爆者からの生の声であの日のことを聞いた。

忘れもしない。
涙を流しながら、話し続けてくださった、
被爆者の言葉を。

【アレはまるで地獄を見ているようだった】
【思い出したくない】
【あんな悲劇をもう二度と繰り返さないで】

何度も言葉を詰まらせながらも、
被爆者の方の話を聞ける最後の世代と言われてた
私たちに、被爆者の方は訴え続けた。

思い出したくもない、
口にしたくもない、
あの日のことを、懸命に伝えてくださった方。
その生の声を聴いた私ができることは、
あの日のことを語り継ぐこと。

1945年8月6日08:15
空から投下された原子爆弾は
たくさんの命を奪った。
もう二度とあの悲劇が起きないように、
平和を祈り、私は語り継いでいく。

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