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Lv.13 初の内定辞退と反省と学び

内定辞退について振り返る

今までは採用をしていくことについてお話をしてましたが、ここで一度内定辞退ということについてお話ししたいと思います。採用担当であれば、少なからず経験する候補者の内定辞退。それにどう向き合う必要があるか、またはなぜ内定辞退の振り返りが重要なのかについて私の経験をベースにお話ししたいと思います。

初めて内定辞退を経験する

さて、採用担当のみなさん、初めて内定辞退を経験した時を思い出してください。いかがでしょうか。恐らく複雑な気持ちになるかと思います。私が初めて採用担当として経験した時ですが、新卒採用を担当しており、とにかく学生のみなさんを信じておりました。その学生の将来のことを相談に乗ったり、プライベートの話もしたりながら、既に仲間として向き合っていました。

しかし、ある日突然辞退をするという連絡が......。
それを聞いた瞬間、裏切られた気持ちになり、人間不信になるほど落ち込みました。今振り返るととても気が重くなる出来事でした。

それからモンストの中途採用担当として採用活動も順調の中、初めての内定辞退が発生しました。当時内定承諾率は100%。正直内定辞退というワードを忘れてさえいました。普通に考えれば、求職者からすると転職する際、複数社選考するはずです。複数の会社の中から、選ばれることの大変さを改めて感じました。今思えば、ちょっと甘かったと思います。(いや、とても甘かったです)

内定辞退の時、どう考えるか?

今回の内定辞退によって一番気が重くなったのは、現場の期待に添えなかったことです。せっかく採用活動に協力してくれましたし、内定を出す(仲間になる決心)ことまでしてくれたのにも関わらず、私の不注意(※後述)で内定辞退になったことです。

ちなみにみなさん、自分の採用について振り返った経験はありますか?採用数値進捗や会社から評価をされるための目標の振り返りではなく、自分の採用スタイルや手法についてです。実は、内定辞退を振り返ることで自分の採用スタイルについて振り返ることができます。内定辞退の振り返り=自分の採用スタイルの振り返りなのです。

どのように振り返るか?

振り返りの準備
まずは振り返る準備をしましょう。一番早く行うべきことは辞退された方へヒアリングを実施する事です。紹介会社を通した紹介であれば、素早く連絡してヒアリングしてもらいましょう。また、自己応募の場合には簡単なアンケートだとお伝えして、ヒアリングを実施しましょう。この情報がある/なしによって振り返る精度が変わりますので、是非ヒアリングしましょう。私の場合下記の項目を作成して、振り返りを実施しました。

【振り返る項目】
・応募の段階で会社や自社サービスに対する情報提供は十分だったか?
・面接プロセスでの魅力づけは十分だったか?
・面接官との連携をしながら面接プロセスを設計したか?
・提示給与のギャップはあったか?
・本人のやりたいことと当社が任せる内容のギャップはあったか?
・他社の選考状況は把握できていたか?
・クロージングプロセスは十分だったか?
・ギャップを理解した上でどのくらいの確度で承諾イメージを持っていたか?
・辞退の可能性を全部つぶしていたか?

など…
以上の項目は最低限かもしれませんが、実施した内容です。
振り返る方法としては辞退者からのヒアリングの元に振り返る項目ごと自分の行動や考えを書き出します。その上で採用チームのメンバーや上司にその内容を共有します。共有することで、考えが浅い部分など気づいてない部分をアドバイスとしていただけます。採用チーム内でアドバイスをもらってからは、現場に報告して、次回のアクションを検討していきます。

私の場合、振り返ることで気づいたのは大きく3点ありました。
一つ目は、求職者との関係性が不十分だったことです。今回は自己応募でもあったので、関係性構築のために面接後もオフィスのカフェで別途会話もしていたが、他社選考がないことをそのまま信じていて油断していました。
二つ目は、クロージングプロセスが十分ではなかったことです。通常通り、面接を数回実施⇒オファー面談、というフローで終わっておりました。しかし、振り返ると紹介会社を挟んでないこともあり、求職者との関係性が十分ではなかったわけです。となれば、現場と一緒に会食を挟んだ方が求職者の本音を聞けるチャンスだと思いました。
三つ目は、提示給与のギャップがあったことです。確かに希望年収以上を提示したものの、求職者の本音を引き出せず、求職者が満足する給与を提示できなかったことです。
以上のことを踏まえると「辞退の可能性を全部つぶしていたか?」の答えには自信を持ってこたられなかったことになります。

もしかしたら、ここまでやるの?と思うかもしれません。しかし一点忘れてはいけないのは、事業成功をするための採用が私たちのゴールです。現場と協力しながら採用するのであれば、是非実施した方が良いと思います。

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