適応障害は繰り返すのだろうか

数年前に患った適応障害の話を友人にしたら、「そもそも、あなたには我慢が足りない」と言われた。昼間に言われたその言葉が胸に突き刺さって、今日はなかなか眠ることができない。

私が適応障害を患ったのは、3年前。すでにコロナ禍で、リモートワークが始まっていた。ある朝、仕事をしようとパソコンの前に座ったら、涙が流れて止まらなくなった。当時勤めていたのは、イスラエル資本のスタートアップ企業。社員数は20人もおらず、人事部門はもちろんない。まともな相談をする先もなく、日本の上司に「1週間休みます」と連絡したら、了承してはくれたものの、その後、1週間ごとに「復帰できそうか?」と連絡がはいり、その圧に負けて2週間で私は仕事に復帰した。今思えば、もっと休むべきだったと思う。

休みに入り、すぐにでも精神科の診察を受けたかったが、どの病院も1ヶ月以上予約がとれない状況だった。自宅マンションの隣にある心療内科にも電話したが、初診料5,000円と言われて途方にくれた。少し離れた精神科に泣きついたら「キャンセル待ちにしておく」と言って受付の人が手配してくれた。おかげで2週間ちょっとで診察を受けることができたが、職場に復帰した後になってしまった。診断名は適応障害。

ストレス源となる人物との関わりを持たずに仕事をする環境を会社は用意してくれたけど、まともな人事サポートを受けることができず、そうこうするうちに、次の転職先が見つかったので、そのままその会社は退職した。

あの職場を離れて2年半が過ぎた。もう、適応障害は完治したと思っていたのに。思いもよらないところで、心無い言葉を投げかけられると、心が折れそうになる自分がいてびっくりする。完治したのは表っつらだけで、心の内側にある傷は治っていないのかもしれない。

暗い気持ちに執着してもしょうがない。言われた言葉を重く受け止めてはいけない。なんせ、その言葉を放った相手はそんな深いことを考えているはずもない。そんなことはわかっているけど、そんな器用に気持ちを切り替えられたら、そもそも適応障害にはならなかったわけで。ここに感情をぶつけても何の解決にもならないのに、だらだらと文章を書く。眠ってしまうと、すぐに朝が来てしまうから。気持ちをただ紛らわす。

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