第12回ど文系のお金の話

第12回目ど文系のお金の話、本日は金融基礎用語を解説します。
ラインナップは「単離と複利」、「リスクプレミアムと流動性プレミアム」、「長期金利と短期金利」、「予想収益率」、「リスク分散効果」、「効率的フロンティア」の7つです。
7つ、全部やると頭パンクしちゃうので今日は「単利と複利」、「リスクプレミアムと流動性プレミアム」のお話までとします。

先は長いですが張り切って参りましょう!
まず単利と複利。よく言われるけれどきちんと説明できる人は少ない項目です。

単利とは預金など預けた金額に対してのみ利息がつく方式のことです。
わかりやすくいうと1年目に100万円預け入れたら翌年10万円の利息がつきます。さらに次の年にはまた100万円に10万円の利息がついてきます。利息がつく範囲は100万円と変わらず、預金額を変えなければずっと10万円の利息が続きます。

複利とは一定期間ごとに支払われる利息が次の期間の元本に追加され、その総額に利息がつきます。
単利の例と同様に1年目に100万円を預け入れたら翌年10万円の利息がつきます。ここからが単利との違いです。2年目には100万円に利息10万円を合わせた110万円に利息がつきます。なので、さらに翌年には11万円の利息がつくことになり、初年度に得た利息よりも多くの利息を得ることができます。つまり何もしていないけどお金が勝手に増えてくれるのです。

毎年ちょっとずつお金が増えるので、ただ銀行に預け入れるよりも金融商品に投資する方がより多くのお金をることができるのです。イメージしやすくするために下の図をご用意しました!

色々見切れていますがご容赦ください…。ちょっとはわかりやすくなりましたでしょうか?複利の商品を選ぶだけでお金が少しづつ増えるので「お金がお金を稼いでくれる」という表現がしばしば使われます。

ここで2つの金融用語を追加でご紹介しましょう。その名も割引現在価値と複利最終利回りです。

とある金融商品を1000円で買ったとして利回り10%で1年間運用すると、1年後に1000円は100円の利子がついて1100円になります。つまり1年後の1100円は今日の1000円を金利10%で運用した結果ということになります。リスクをとって運用した結果この場合は徳をしています。この1年後に100円の利子がつく金融商品に対して今日払ってもいいと思える金額のことを割引現在価値といいます。

また複利最終利回りとは利子が複利によって増加して行くことを考慮したうえで、債権を満期まで保有したときの利回りのことです。満期まで金融商品を保有したときの利回りが、金融商品の年平均の利回りと等しくなるという性質を持ちます。

お次はリスクプレミアムと流動性プレミアムについてです。
と、その前に皆さんリスクってなんだか覚えていらっしゃいますでしょうか?しつこいくらい説明しいますよ〜。
リスクとは資産うう用の結果が十分に予見できないことです。得するか損するかわからない、それがリスクです。

それを踏まえた上で、リスクプレミアムとは危険資産を保有することにより、安全資産よりも高い利回りを実現することを言います。リスクが高ければ高いほど、人々が危機回避的であればあるほどリスクプレミアムは上昇します。
つまり価値が安定している預金や現金よりも、リスクをとって株や債権を持っていると損するという可能性を取った分、得する可能性を手に入れることができるのです。また損する可能性が大きいほど得したときのリターンが大きくなり、他の人が投資をためらうほど投資をするという選択の気象性が高まり、リスクプレミアムは上昇します。

お次は流動性プレミアムについてです。そもそも流動性とはなんでしょうか。金融の世界の流動性とは、株や債権といった危険資産をすぐに現金などの安全資産に変えらるか否かを指し示す指標です。
流動性プレミアムとは流動性が低いとすぐに現金化できずリスクが高くなるため、流動性が低いほど利回りが高くなることを言います。不動産などすぐに売却ができない資産は損する可能性も高い分成功したときの利回りも高くなるのです。

金融用語でも特に投資に関連する単語は理解することが難しいものが多いです…。でもここを乗り越えて投資が身近になったらぐっとチャレンジしやすくなります!基礎を制すれば応用も制する…。くじけそうになるけど一緒に勉強してください!ふぉろみーです!次回は短期金利と長期金利からスタートしますよ〜。本日もお付き合いいただきありがとうございました!