第16回ど文系のお金の話

第16回ど文系のお金の話、今日のお話は資産の運用方法とリスクヘッジについての解説です。
前回はなにが株の価格を決めているのかを解説しました。では、実際に株を買うときにどのような買い方があるのでしょうか。

資産の運用方法ですが、大きく分けると二つの運用方法に分けることができます。パッシブ運用とアクティブ運用です。パッシブ運用とは日本語に直すと、受動的な運用のこと。日経平均のような値動きをする銘柄を運用する方法です。投資信託のインデックスファンドなどがこれに該当します。アクティブ運用とは日本語に直すと能動的な運用のこと。自分で儲かりそうな銘柄を選んでより高い利益を出そうとする運用方法です。一般の投資家などデイトレーダーさんの運用方法がこちらに当たります。

では、パッシブ運用とアクティブ運用どちらの方が利益を出すことができるのでしょうか?株で莫大な利益を得ている方はアクティブ運用で利益を出している方なので一見アクティブ運用の方が利益を出すことができるに見えます。しかし、アクティブ運用は大きな利益を出せる分大きなリスクが付いて回ることになります。アクティブ運用で利益を出す人々は経済動向の分析に長けていたり、長い時間時間をかけて株と向き合ってきたりと、運だけはなく努力で利益を出しています。大きな利益を出すしている人をみると憧れに目がくらみますが、その一方アクティブ運用で大損している人は山ほどいます。

一方パッシブ運用は出せる利益はアクティブ運用ほど大きくはありませんが、その分リスクも低めで堅実です。実はアクティブ運用をする人とパッシブ運用をする人が市場にいる場合、大損している人や大成功している人全て含めて平均するとパッシブ運用の方が利益を出しやすいのです。なので株初心者や小さなリスクで資産を育てていきたい人にはパッシブ運用が向いています。ただ、誰もがパッシブ運用に傾倒すると、パッシブ運用のリスクプレミアムが著しく低下し利益が出にくくなるため、投資家にはどちらの運用方法にも偏りなく挑戦してもらう必要があります。

よっぽど株や投資で成功してやると意気込まない限りはパッシブ運用で資産を育てる方が無難です。

次にリスクヘッジについてです。リスクヘッジとは事業活動や金融資産投資から発生するリスクを軽減することです。アクシデントから受けるダメージをなるべく減らすことがリスクヘッジの目的です。株や債券といった金融商品のリスクを軽減することはもちろん、外貨による取引の円高や円安といったリスクを軽減するリスクヘッジもあります。一般に株や債券、為替レートなど資産が値上がりすることを前提に購入し利益を得ようとすることを投機と言います。そして割高な株を割安な株に買い換えるなど、リスクなしに儲けを出そうとすることを裁定取引と言います。

外貨の価格変動に伴うリスクヘッジを見ていきましょう。貨幣は信頼によって価値が変動するため、外貨は国内通貨に対する信頼の強度によってその都度、価格が変動します。価格が変動するということは変動学の差額によって損するリスクがあるということです。そのリスクを抑えるためのリスクヘッジ方法が先渡取引と先物取引です。先渡取引とは主に銀行と例えば3ヶ月後に入ってくるドルを円にするレートを事前に決めておくことです。先渡取引とは主に外貨の取引助取引において特定の日時にドルを渡す約束をすることにより、手に入る金額を毎日売買によって決定できます。先物取引は先渡取引の仕組みとほとんど同じですがいつでも取引を解消することができる点です。

先渡取引と先物取引をしたとしたとしても、予想と反する値動きをして結果として損をする場合があります。スタートの際に今後円安になると思って先物取引をしたのに結果として円高になってしまった場合、先物取引きによって損をすうることになってしまいます。このようなリスクを軽減するための掛け捨て保険のようなものがオプションです。オプションには輸出企業など円高になると損する可能性が高い企業が用いるプット・オプションと、輸入企業など円安によって損する可能性が高い企業が用いるコール・オプションがあります。また銀行が為替変動リスクを軽減するために行う取引をカバー取引と言います。

これらのリスクヘッジのための商品は金融商品から派生したことから派生商品とも呼ばれます。この派生商品たちはリスクの変換を複雑にし深化させました。市場が不完全なとき、これらの商品は企業が収益変動のリスクを軽減したり税金をたくさん支払うリスクを軽減することも可能にしました。しかしリスクヘッジが複雑化したことにより、不透明な取引が増え実態が危険な取引が増えるといったデメリットも発生しました。

以上が資産の運用方法とリスクヘッジの方法でした。思ったより長くなってしまいましたが、本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!気に入っていただけたらフォローお願いします!次回から国際金融のお話に入っていきます。今日も少しお話しした円安円高のお話から始めていきますよ〜。