第7回ど文系のお金の話

第7回ど文系のお金の話はじまりはじまり〜。
と、いうわけで本日は銀行のお仕事についてのお話です。
銀行のお仕事ってどんなことが思い浮かぶでしょうか?

まず最初は銀行にお金を預けたり、引き出すことが思い浮かぶのではないでしょうか?
会社からのお給料だったり、フリーランスの方だったらお仕事の報酬だったり。
なんらかの形で得たお金って大体は銀行振込で受け取りますよね。中には現金手渡しもありますが。
私たちは営業時間内ならいつでも銀行からお金を引き出すことができますし、いつでも銀行口座を通して他の講座へお金を支払うことができます。
次に思い浮かぶのが借金だったりローンだったり、お金の融資ではないでしょうか?
私たちのような個人向けだったら100万円とか多くて1000万円とか、企業さん相手だったら1億以上のお金の貸付を行っています。

本質的な機能はお金の移動です。イマドキだったら実際にお金を移動させなくてもパソコンがカタカタと動けばAさんの講座からBさんの講座にお金が振り込まれますし、銀行からAさんにお金を貸すことができます。
同じ銀行内であれば振り込んだ人と振り込まれた人の数字を操作すれば取引はそこでおしまいです。
これが他の銀行への振込となると、銀行の銀行役を務める日本銀行を通じて取引をすることになるのでちょっと手間が増えます。
手間が増えるから他行への振込は手数料がかかるのです。

いま紹介した我が国の中央銀行、日本銀行さんは三つの機能を担っています。
一つめが先ほどお話しした銀行の銀行機能。各銀行を仲介して預金者同士の取引をスムーズにしたり、各銀行の口座を作ってお金を管理できるようにしたりします。
二つめがお金を作る造幣機能。世に出るお金を作る機能ですね。
三つめが日本銀行はベースマネーと言われる世に出回るお金を調節する機能も担います。新聞でもよく聞くベースマネー、日銀の中にある各銀行の預金残高の合計と世の中に出回っているお金の合計のことです。

これをまとめると下の図のようになります。

銀行はいつでも私たち預金者がお金を引き出すことができるようにある程度現実のお金を日銀に貯めておかなければなりません。
普段使う銀行の金庫にお金が入っていなかったら、預け入れたのに引き出せないといった困ったことがおきてしまいますからね。
なので各銀行が預金者の引き出しに備えて、日銀に預けておかなければならない現実のお金の金額は法定預金準備率というもので決まっています。銀行は預金が増えるたびに法定預金準備率に従って日銀に預けるお金を増やさなければなりません。

現実のお金って不思議な表現ですよね。実は銀行は講座の数字をちょちょいと変えるのと同様に、契約書面だけで何億といったお金を作り出すこともできるのです。これを信用創造と言います。
たとえばこの信用創造をホイホイ連続して行ったらどうなるでしょうか。銀行は自分の手元にある以上のお金を作り出すこともできます。しかし作り出されたお金は借り手によっていつでも引き出せる状態にしておかないといけません。もし急にお金を貸した人が巨額の引き出しを行ったら銀行はお金が払えなくなって倒産してしまいます。そうなったらその銀行にお金を預けていた他の人たちはとても困ってしまいます。そうならないためにも、の本銀行は銀行が無理な投資に走らないように法定預金準備率というリミッターをかけベースマネーで市場に流れるお金を管理するのです。

本日のお話はここまで!
次回は銀行の脆弱性についてお話しします。
どんな負荷がかかったら銀行って潰れちゃうのかというお話です。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。