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ヒガンバナが咲き始めました

棒のような蕾がみえはじめたな、と思っていたヒガンバナ。先日近所を歩いて見たら、見頃を迎えていました。

中央にまとまっている複数の蕾。
だんだん外側に向かって開き
しべを伸ばしながら花が開きます。
6枚の花弁のよう見えますが、実際には花弁と萼が3枚ずつ。
花弁と萼は区別がつけられないほどよく似ています。
長く伸びるしべが特徴的。

この花を見た時、おしべが7本、ではめしべはどこに?と思ったのですが、7本のうちの1本がめしべなのだそうです。

先端に葯かついていないのがめしべ。
同じく。
後ろ姿
赤みがかった白い花も咲いていました。

遠い昔、原産地の中国から日本にやってきたヒガンバナは、3倍体と呼ばれる種子のできないものでした。そのため、日本のヒガンバナは種ができないとされます。
種で増えないヒガンバナが咲いていれば、それは誰かが球根を植えたから、ということになります。

ヒガンバナの球根には毒がありますが、毒をさらすことで食べられるようになります。そのため飢饉にそなえて植えられることが多かったのだそうです。また、墓地近くに植え、小動物や虫に墓を荒らされるのを防ごうともしたそうです。

私が撮影したのは、近所の遊歩道ですので、鑑賞目的に植えられたのでしょう。植物と人の関わり方も時とともに変わります。

彼岸花、死人花など、マイナスイメージの呼称も多い花。
いきなり地面から茎が生え、花を咲かせる独特の姿。
美しい花の姿。
いろいろな姿を見せてくれ、興味がつきません。

参考


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