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京都スナップ

週末に、日帰りで京都に行ってきました。

旅の第一目的だった知人の個展は、今、作品一点一点を思い出しても、冷たくて清らかな水に触れてきたような、心地よさに満たされます。
絵を見てこういう印象が続くのは初めてで、つくづく、いい経験をしてきたと思います。

今回の旅には、相方さんが同道し、メールやSNSのやりとりだけだった友人たちとも現地で落ち合いましたが、こんな人だったんだ!と、楽しくて嬉しい発見が満載でした。

京都は、歴史も文化も深すぎて、私が記事に書けるような場所ではありません。それでも、私が見た京都をご一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。

旅の目的 その2

京都行きが決まった時、相方さんが真っ先に行くと決めた場所。

京都大学です。
今春の受験の時、相方さんは、ここで息子と別れました。
帰りの待ち合わせ場所を決めて、息子は右側の道を通ってキャンパス内へ。相方さんは左の道へ。

旧帝大らしい広いキャンパスと、時間の経過を感じさせる、建物の数々。
東大は、イチョウが多い印象ですが、京大は松が目立ちます。

今年の受験会場。

キャンパスも校風も大きな大学。
最難関校。
臆せず最後まで頑張った。

カンカン照りの中を、吉田キャンパスを突き抜けて、さらに進む相方さん。
少々バテ始めていた私は、もう十分なんだけど、と行ったけれど、相方さんは、いやいやここからが本番、と吉田南キャンパスへ入っていきます。ちょっとは空気を読んでー!

息子が現役時代に目指した学部は、このキャンパスにありました。

ここが全ての始まり。

もときた道を引き返しながら、相方さんが言いました。
最後の挑戦が終わった後、この道を一緒に歩きながら、息子は一言も話をしなかった、と。一年前には、あんなにたくさん試験のことを話していたのに。

京都に来る彼の夢は、とうとう叶いませんでしたが、今、納得のいく別の進路を見つけ、持ち前の努力する力、楽しむ力を存分に発揮しています。

今回の旅で、相方さんは、4ヶ月前に相方さんと息子が歩いた道を追体験させてくれました。

鴨川。
川縁に座るカップルが等間隔になる。京都のこんな小ネタを見つけては、受験へのモチベーションに変えていた息子でした。

旅の目的 その3

個展会場の画廊とは違う道を進む相方さん。
ねぇ、あと10分でまちあわせの時間なんだけど。

ついたところはここ。
誓願寺!

新潟県柏崎に伝わる古歌舞伎芸能、綾子舞。
その演目の一つ、小原木の歌詞にここが出てくるのです。

「祇園 清水、室町 立ち寄れ 
小川 誓願寺を 過ぐれども…」

学生時代から慣れ親しんだ踊りの、ゆかりの地。
うわぁ!ありがとう!

旅の目的 その4

今回、もう一つ、小さな旅の目的がありました。
カナダに住むnote の友達、ながつきかずさんに、祇園囃子を届けたい。
そのことを知った友人が、わざわざ関係者に確認してくれて、この日の午前中が、生のお囃子を聴くラストチャンスだと、山鉾の巡路まで調べてくれました。

バッチリ出会えました!

note の録音機能がiPadで動作しないのは誤算でしたが、相方さんが携帯で録音してくれました。
音源の方は、なんとか変換して別に投稿したいと思います。
かずさん、待っていてね!

おまけ

画廊訪問を間に挟み、街を歩く途中で出会った、午後の山鉾解体。

京都は、願ってたどり着くことができなかった、我々家族の悲願の土地でした。ひと足先に京都への想いを卒業した息子に続き、我々もその想いに終止符を打ちました。

私だけかもしれませんが、手紙でのやりとりだけの相手や、SNS で繋がった仲間というのは、どうしても、こういう人だろうというイメージを作ってしまいがちです。特に私は、なぜか性別をしばしば間違えるのです。

今回会った友人達も、最初、性別を誤解していましたが、きっと他にも勝手に思い込んでしまっている部分があるんだろうなぁ、と、自分の気持ちに警戒しながら旅に臨みました。

が、その想いは、いい意味で裏切られました。私が感じていたより、はるかに魅力的で、人間味にあふれ、人生を楽しむ人たちでした。

会いたかった友人と一緒に歩いた京都は、忘れられない出会いの土地になりました。彼らとのつきあいも、きっとここからが本番です。

おまけ2

annon さんが、同じ日に祇園祭を撮影されていました!
あの人混みのどこかにいたんですね。
写真の技量の差が歴然としているので、私の記事の写真とは見比べないでください。

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