6.アメタ物語 〜序章・モリモト編〜

 小学校に進級したモリモトの性質は相も変わらず引っ込み思案で、そもそも新興住宅街の同じ地区の子供たちが一斉に同じ学校へ進むので、今で言うところの「デビュー」などという過去の自分と決別する作業も出来るはずも無く、そもそもそういったことにはあまり関心の無い子供だった。

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