「アメリカン・ハッスル」

「BATMAN V SUPERMAN」のレビューでも登場した、役作りで体型を激変させてしまう俳優クリスチャン・ベイルが主演を演じる実話をベースとした映画。

劇場では観ることが出来ませんでした。

鹿児島では上映したのかしら?(きっとしたはず)

クリーニング店の経営者がウラ稼業の仲間のパーティで運命の女性と出会ってしまったためにウラとオモテの仕事を逆転させてしまうという「ファムファタールもの」のジャンルムービーです。

それと、野心と向上心に燃える若手のFBIの捜査官を巻き込んだ「(疑似)バディもの」でもあります。(疑似とした理由に触れるとネタバレになるので説明は割愛します)

そういえば「BATMAN V SUPERMAN」でも、クラークケントの恋人の役を演じたエイミー・アダムスがこの映画ではファムファタールである運命の女性を演じています。

僕はエイミー・アダムスの魅力がこの映画ではじめて理解することができました。

僕の世代だと「奥様は魔女」のサマンサ役の女性とダブってしまって、女性としての魅力が感じられなかったんですよね。ニコール・キッドマンにも似てて苦手でした。

ところが、この映画ではエイミー・アダムスの魅力が全開になっています。

ああ、そういえば、ティム・バートンの「ビッグアイズ」でも魅力的じゃなかったなぁ。

この映画の舞台は70年代後半なんですが、なにが良いって、音楽が全編最高なんです。

今まで映画のサントラってぜんぜん欲しいと思った事がないんですが、この映画のサントラは欲しい!(っていうか、買います)

いきなりオープニングでかかるスティーリー・ダンの「Dirty Work」で盛り上がります。

「これは期待できるぞ!」

ストーリーは取り返しのつかない犯罪(というか司法取引)に手を染める主人公のクライムサスペンスという単純な筋運びに陥らず、善意を忘れない市井の人間である主人公の生活感を日常スケールで描くことで感情移入がバリバリに出来る良い脚本と演出でした。

クリスチャン・ベイルすげぇ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?