9.アメタ物語 〜序章・モリモト編〜

 大人になれば止めておけば良いと理解できるのだが、友達という概念がよくわかっていない小学生のころには「ウマが合う」「一緒にいて心地よい」「自分と同じようにおとなしい」だけの友達ではなく、何か気配の違う人間が無理矢理生温い友達集団に入り込んできてしまうということがあって、そういう時に感じる不穏な気持ちがたまらなく嫌だったのだが、どうすることもできないで不幸せな時間を過ごしたものだ。

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