Mako

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Mako

NPO法人せいぼ理事長 https://www.seibojapan.or.jp Warm Hearts Coffee Club代表 https://www.charity-coffee.jp

最近の記事

「悪はなぜ存在するのか」(宮台真司氏ご講演)

8月は、原爆の影響から、平和について考えるというイベントが日本で多くあると思います。また、その機会も教育機関などでは、特に多いと思います。 2023年8月12日、カトリック関口教会にて平和旬間の活動の一つとして、社会学者の宮台真司氏の「悪はなぜ存在しているか」の講演がありました。平和旬間は、1981年の教皇ヨハネ・パウロ2世の広島での平和メッセージを受け、日本の教会が毎年8月6日から15日までを平和旬間と定め、平和を想い、平和を願い、平和の実現のために行動するように呼びかけ

    • A Minority of Minorities-Part 1

      皆さんは、「マイノリティ」というカタガナをよく耳にするでしょうか。私はよくジェンダーなどの文脈、つまり主に社会学のような分野で、よく耳にしたり、本で読んだりするように思います。一方で、私たちの身近にいつも、このマイノリティがいるかというと、どこか遠くにいて日常生活とはあまり関係していない概念のような気がするところもあります。 しかし、日常から少しだけ角度を変えて自分や自分の国についてみることができるチャンスがあると、その傾向は変わるかもしれません。私は最近、仕事と休暇もかね

      • 『イノベーションのDNA』

        内容を読んで新しいなと感じるのと同時に、自由だなと思った本として、『イノベーションのDNA』について書いてみたいと思います。この本は、『イノベーションのジレンマ』という本で有名なクレイトン・クリステンセンさんが書いたもので、新しいものを生み出すイノベーターには、共通した要素があるという主張が入っています。 例えば、自由に直感的にいいと思ったものを集めるおもちゃ箱を持ってみることを、本書では勧めています。それが「アイデアネットワーク」を作るきっかけになるとのことでした。その「

        • 『The World-世界のしくみ』

          本当に世界のことが包括的に分かった本として『The World - 世界のしくみ』という本について書いておきたいと思います。この本は、アメリカ外交問題評議会の元会長が書いたものですが、世界全体が大陸、地域、課題ごとに分析されていて、注を読んだり、後で見返したりするだけでも、相当なデータを収集することができます。後から調べ物が必要ななったら、辞書のようにこの本を参考にできそうです。 この本の中にある議論の中で、「主権、民族自決、勢力均衡」について扱っている部分があるのですが、

        「悪はなぜ存在するのか」(宮台真司氏ご講演)

          『アウトプット大全』

          「アウトプット」という言葉は、どのようなイメージを持っているでしょうか。テストを受けること、プレゼンテーションで使用することなどという感じがしますが、私が思うにそれらは機会が与えられて、自然に出てきただけだと思います。 「アウトプット」はインプットした内容がふとした瞬間に出てくることが、究極の姿だと思います。頭の引き出しを増やし、必要な時に「引き出す」ことが、アウトプットなんだと考えています。 そうはいっても、自然と引き出せるためには、ある程度小さな日々のトレーニングが必

          『アウトプット大全』

          『あなたが救える命』

          チャリティに関わる活動を、普段させて頂いていると、じっくり他のチャリティ団体様とお話しすることがあまりないのですが、皆さんそれぞれ代表の方のストーリー、出会いがあり、一つの課題への取り組みが始まった流れは共有しているように思います。それがある意味で効率が悪いときもあります。しかし、自分の思いを大事にすることは、長期的に見たときにとても大事なことだとも考えられます。 一方で、効率の良さも加わることで、慈善事業はもっと良くなるという議論にもよく出会います。その一つが、ピーター・

          『あなたが救える命』

          『大不平等論』

          2021年の年末に、タイトルがとても印象的だったので、『大不平等論』という本を読みました。こちらの内容を簡単にまとめると、今まで第二次世界大戦や産業革命などの大きなイベントによって、人々が平等になる一方で、その後の回復や通常に戻った際に、変化について行ける人とついて行けない人で毎回不平等が生じてしまう歴史があるということが述べられていると言えます。 こうした事実がある中で、最近は多くの本が大きな変化についていくためのノウハウなどについて語っているように思います。例えば、Yo

          『大不平等論』

          オンラインの創造性

          私が現在働いているMobellにて、オンラインインターンシップのサービスを実施しています。ここまでの道のりを少し振り返って、コロナウイルスとの共存のことも視野に入れながら、ご紹介ができればと思います。 私は普段、通信会社の営業として働いているのですが、2019年12月までは、外にたくさん出て、ミーティングもたくさんこなして、仕事をしていたように思います。移動時間も、これから出会う新たな人のことや、新しい繋がりの可能性を考え、わくわくしていました。 そんな12月の末ごろ、B

          オンラインの創造性

          Doing Charity by Doing Business

          最近のトレンドとして、「エシカル」や、「エシカル消費」といった言葉があります。私たちが倫理的に物を消費しようとする意識を持ち始めていることの表れないのだと思います。 しかし、私はこうしたトレンドの裏側には、もっと大きな力があるように思います。もしかすると、私たちが今まで習慣として大量消費をしてきたものに対して、立ち止まって考える瞬間も持ち始めたということだと思います。さらに言えば、物事に裏にある体系、もっと言えばストーリーを知りたいという気持ちが芽生えてきたのかもしれま

          Doing Charity by Doing Business