Doing Charity by Doing Business

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最近のトレンドとして、「エシカル」や、「エシカル消費」といった言葉があります。私たちが倫理的に物を消費しようとする意識を持ち始めていることの表れないのだと思います。

しかし、私はこうしたトレンドの裏側には、もっと大きな力があるように思います。もしかすると、私たちが今まで習慣として大量消費をしてきたものに対して、立ち止まって考える瞬間も持ち始めたということだと思います。さらに言えば、物事に裏にある体系、もっと言えばストーリーを知りたいという気持ちが芽生えてきたのかもしれません。

写真は、私が現在理事長を務めている、日本のNPOである「NPO法人せいぼ」が取り扱っているコーヒーの農園を訪れた際の写真です。隣にいる方は、トニーさんと言って、先祖代々東アフリカマラウイ北部のミスク地方にて、コーヒー栽培を実施しています。

※詳しくは、以下のページから見て頂けます。     https://www.charity-coffee.jp/about

彼が私と農園を歩いている最中、自分が先祖代々コーヒー栽培をしていることに対して、自然に充実感を持っていると語っていました。彼の娘さんの中には、幼稚園に通っている4歳の女の子もいて、その子はフェアトレード認証を受けた、トニーさんの農園のコーヒーが生み出すプレミアム制度によって支えられている幼稚園に通っています。

※フェアトレードについては以下もご覧ください。    https://www.charity-coffee.jp/fairtrade-coffee

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また、トニーさんは、朝早く起きて、コーヒーの木の手入れをしていますが、途中で友達と日々の様子について話したり、家族のための食糧を調達したりなど、生活の一部として、仕事が染みついていることが分かりました。

そんなトニーさんの姿と、私たちの働き方、そしてそこから得た収入の使い方などを考えたとき、どんな違いがあるか、考えさせられるようにも思いました。私たちは、「エシカル消費」といった時に、何かイベント性のある一回切りの行為や、特別に意識をする行動の変化のような感じがします。一方で、トニーさんのように貧しい中でも自分の生産するもの(仕事の利益)から自然に充実感を覚え、自分の身近な人々の役に立っていることで、生活の中で仕事の倫理性を感じている例もあります。

私自身は、"Doing Charity by Doing Business"(ビジネスの手法でチャリティを)という言葉とモットーにして、日々生活の一部としても、仕事が与える力を考えています。運営しているWarm Hearts Coffee Clubも、エシカル消費を促進する一つの試みでもあります。自分自身もどうやったら、日々の仕事、消費に意味を与え、成長できるか、もっと考えてみようと思います。

※Warm Hearts Coffee Clubについて          https://www.charity-coffee.jp

現在、Warm Hearts Coffee Clubは、英国企業Mobellの支援のもと、日本で100%寄付型のチャリティコーヒーを販売しております。活動のヴィジョンに賛同頂ける方に、代理販売のオファーも実施しておりますので、お気軽にご連絡ください!                                          makoto.yamada@seibojapan.or.jp



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