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サンテミリオン格付けから脱退が止まらない シャトー・ラ・ガフリエール

フランス、ボルドーのサンテミリオン格付けは、10年に1回再審査が行われる。2022年はその再審査の年。昇格すればワインの価格は上がり、降格すればワインの価格は下がる。どのシャトーにとっても死活問題。1958年から始まったこの制度は、21世紀に入り大きな問題を抱えるようになった。2021年夏以降は有力シャトーが抜け、今度は長年プルミエ・サンテミリオン・グランクリュクラッセB を維持してきたシャトー・ラ・ガフリエールが、格付けからの脱退を宣言した。
今後も格付けから脱退するシャトーが出てくると予想される。サンテミリオンの主要なシャトーは全て参加する格付けだったが、それはもう過去の話になってしまった。一度脱退したシャトーは戻ってこないだろう。メドックに比べて小規模なシャトーが多く、格付けがあった方が消費者には便利だと思う。サンテミリオンは今後解りづらい産地になることは間違いない。


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