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目指す未来のためにいま、できること。

 3月は個人的に好きでもあるけれど、ニガテな部分もある月。四捨五入するとアラフィフと言われる年を迎えたタイミングで、花粉症がピーク。少し良くなってきたと思ったら、黄砂もやってきて。せっかくの季節なのにちょっぴり残念な気持ちが捨てきれない。そんな節目の月の終わりに、この本のページを開きました。

 本屋さんを歩いていた時に、表紙のタイトルが目に飛び込んできて、すぐに手に取ってからは少し時間が経ってしまいましたが、ページを開いて読み進めながら、大学を卒業してから今までのことを思い返している自分がいました。著者の青田 勉さんは、本の中でご自身の経歴についても触れていらっしゃった部分がありましたが、キャリアの大半を人事や採用関連のお仕事にかかわっていらっしゃったようです。その中で、どのような観点で意思決定をしてこられたのか、ご自身だけでなく、客観的に見てこられた方々のことにも触れながら、学生から定年を迎えるくらいまでの世代に分けて、『資』というキーワードを使って区分しながらどのような観点で、どのような考えや行動を意識するべきかということをまとめていらっしゃいました。このような区分は私自身は初めて目にしましたが、スッと入ってきたように思います。

 世代的には私より少しちょっと先輩というところや、規模の大きなお仕事にかかわっていらっしゃったということもあって、私自身が見たことのない世界についてのお話や、悩んでいらっしゃったこと、そしてそれをどのように乗り越えていらっしゃったのかということについてのエピソードは、参考になりました。

 キャリアカウンセリングについて学んでいた時に、発達論系の理論はどちらかというと苦手なものが多かったですが、青田さんの区分を参考にさせていただくと、カウンセリングを進める際の関りにも、応用できるように思います。本の中にもワークシートがありますし、ダウンロードできる特典もついているので、そちらも活用させていただきたいと思います。

 20代の頃には遠いと思っていた定年や引退ということについても、少しずつ考えることが出てきたタイミングで、あらためてこれから先の自分自身のことを考えるきっかけをもらいました。自分自身が目指す未来のためにも、1日1日を大切に、目の前のことに意味を持って取り組んでいくことが重要。だからこそ意図的に行動していこうと、あらためて感じました。

 キャリアについて漠然と悩んでいらっしゃる方や、考え方を整理したい方、そんな方にお勧めの、素敵な本に出会えました。

「いいキャリア」の育て方
青田 勉 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン 発行 を読んでの感想。

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