野上 欣雄

神戸在住、大阪で働いています。JCDA認定CDA(キャリアカウンセラー)。2020年、…

野上 欣雄

神戸在住、大阪で働いています。JCDA認定CDA(キャリアカウンセラー)。2020年、国家資格キャリアコンサルタント登録。仕事やキャリア、気になった本、食べることなどを書いていきます。宣伝会議さんのCAC大阪104期修了。唐揚げとビールをこよなく愛しています。

最近の記事

程よい関係を、つくり続けるむずかしさ。

 意識していないつもりではあるけれど、毎年4月は、いろいろ気に係ることの多い月であるように感じます。特に、新卒の新入社員を迎え入れた年は。そんな4月も、早いもので今日で終わりというタイミング。今月はこの本を手にとりました。  毎年のように、『今年の新入社員は〇〇タイプ』なんていうことが、ニュースになったりしていましたが、ここ数年、以前のようには聞かなくなったように思います。どんな学問や分野でも、最後の最後は、『多様化』とか、『複雑系』なんていう言葉でざっくりとくくってしまう

    • 目指す未来のためにいま、できること。

       3月は個人的に好きでもあるけれど、ニガテな部分もある月。四捨五入するとアラフィフと言われる年を迎えたタイミングで、花粉症がピーク。少し良くなってきたと思ったら、黄砂もやってきて。せっかくの季節なのにちょっぴり残念な気持ちが捨てきれない。そんな節目の月の終わりに、この本のページを開きました。  本屋さんを歩いていた時に、表紙のタイトルが目に飛び込んできて、すぐに手に取ってからは少し時間が経ってしまいましたが、ページを開いて読み進めながら、大学を卒業してから今までのことを思い

      • あらためて、読んでみて。

         思い返せば、2年くらい前のお話。関西で神田 昌典さんの出版記念の講演会があるという情報を見つけて、申し込んでみたら、何とか滑り込めて。初めて会場でお話をお聴きすることができたときに、サインをいただいた本。この間本棚を整理していて、大事にしまっていて、まだページを開けていないことに気づいて読み始めてみたら、とまらなくて。一気に最後まで読んでしまいました。この本が、20年以上前にこの世の中にあって、それまで出会えていなかったことを強く後悔している自分がいます。ただ、それだけ時が

        • 自分自身の、『過去』と『未来』をつなぐもの。

           先日、所属しているキャリアカウンセラーの協会から、新しい会員証が届きました。資格を取得したらずっとそのままということではなくて、活動や研修受講などに応じてポイントが付与されて、5年に1回、更新を申請することになります。今回で2回目の更新。資格の取得から約10年が経過したことになります。  そんなキャリアカウンセラーの養成講座に通っていたころ、講座の終盤の方で、先生が授業の最後にこんなことをおっしゃっていました。「キャリアカウンセラーを目指す皆さんは、ぜひ、多くの本、特に小

        程よい関係を、つくり続けるむずかしさ。

          自分の中にしかない言葉と、外の世界のつなぎ方。

           自分の言葉で話すというのは、当たり前の話ではあるのかもしれませんが、なかなかできないことでもあるように思います。自分では色々感じていたとしても、それを言葉にして相手にもわかってもらうということは、実はすごく技術やトレーニングが必要なことなのかもしれません。感じることや思うことは、感情的なことなはずなのに、言葉を見つけて磨いて、発信することはロジックでもあるからなのかもしれません。  梅田 悟司さんの本を手にしたのは、今回が初めて。学生時代はずっと理系だったそうですが、コピ

          自分の中にしかない言葉と、外の世界のつなぎ方。

          自分の強みとの、むきあいかた。

           『独り占めしてしまいたい』。自分の中の黒い部分が、そんな風に声を上げたような気がしました。その反面、『一人でも多くの人に届いてほしい』という、声の方が少し大きかったような気がして、書きはじめました。  神田さんと依田さんの、セールスライティング系の著書には、毎回驚かされながら、いつも手元に置いていて、お世話になっています。今回もまた、すごい内容だなぁと衝撃を受けました。  普段仕事をしているときには、自社のことや、商品・サービスについては、様々な角度から強みなどを説明し

          自分の強みとの、むきあいかた。

          プロフェッショナルの心の育て方。

           個人的に今年は、春のWBCの開催以来、久々に野球をよく見たなぁという印象があります。明らかにブームに乗せられたということなのだとは思うのですが、球場に何度か足を運びました。そのきっかけはやっぱり、WBCの優勝トロフィーを見に行くということだったのだけど、試合を球場で観戦すると、テレビで見ている以上に、熱い気持ちがこみ上げてきます。  WBCの中継を見ていた時に、監督以上に存在感を感じたのが、WBCで日本代表のコーチで今年からロッテの監督をされている、吉井理人さんでした。選

          プロフェッショナルの心の育て方。

          組織と個人の心の、ベストミックス。

           『あーそんな人、いるいる。そうそう、そんなシチュエーション、よく目にするよなぁ。』どの事例も、実際にどんな職場でもありそうなことばかり。気づいている、気づいていないに関わらず、身の回りでは様々な出来事やトラブルが起こっています。多くの場合、それらが見て見ぬふりされたり、何も対処されなかったり。そんなことが積み重なって、職場のねじれが発生していくのだと思います。  従業員側だけ、会社側だけ。どちらかの視点に偏った視点で語られることが多いと思いますが、今回の松岡 保昌さんの本

          組織と個人の心の、ベストミックス。

          ココロの動く物語と、ビジネスのほどよい関係。

           ビジネスに物語?そんな風に昔は思ったこともありましたが、何かを説明したり、誰かに何かをお願いしたいときに、例え話をしたり、実際に起こった出来事を用いて説得したりすることがあります。物事を順番通りに事細かに説明してもなかなか理解ができないのに、そんな話し方をされるだけで、自分自身がどんな行動をしなくてはならないかがしっかりイメージできる。物語にはそんな力があるのかもしれません。ただ、その力を使いこなせているかどうかと言われると、そうではないと感じる方も多いように思います。私自

          ココロの動く物語と、ビジネスのほどよい関係。

          喰らいつく、追い求める、そして。

           確か、Mr.サンデーだったかな?オテル・ドゥ・ミクニが店を閉めたということを知ったのは。そして、この本の存在を知ったのも、その番組の中で。いつかは行ってみたいなぁと思っていたお店の閉店という事実に驚きつつ、すぐにこの本を買いに行ったのですが、中々本を開くことができずにいました。読み始めると勢いが止まらず、一気に読み進めてしまいました。  20代の頃、ほんの少しだけ飲食業界でお世話になっていて、その頃、調理の担当だった先輩から三國清三という、すごい料理人がいて、オテル・ドゥ

          喰らいつく、追い求める、そして。

          はたらくの、火花が散る瞬間。

           『火花が散る瞬間』。この本の中で何度も出てくるキーワード。岩田松雄さんが若い頃、上司に連れられて行った工場で見た光景と、上司の言葉。これが強烈に、岩田さんの中に刻み込まれたのだということが、全編を通して伝わってきます。その強烈な印象があったから、どの職場でも一番注力すべきことを見つけるようになっていったのかもしれません。  岩田さんというと、個人的にはスターバックスコーヒージャパンの社長をされていたイメージが一番強いですが、いくつかの法人で社長を経験され、その中で常に現場

          はたらくの、火花が散る瞬間。

          こころの中で、何かが動き出す瞬間。

           当たり前のことかもしれないけれど、興味のないことに、一所懸命になることは、できません。そして、興味のないことを人に強要するということも同じだと思います。昔から、『こどもが勉強しない』という不平を漏らす大人は多いですし、学校教育は古いというイメージが、私自身も数年前までは勝手に思っていました。そして、先進的なことを学べるのは、一部の私立の、限られた学校だけなのだろうとも。そんなイメージを覆されたのが、この本でも紹介されている、大阪府枚方市にある、香里小学校の生徒たちが作った、

          こころの中で、何かが動き出す瞬間。

          『それでも前に進みたい』そんな背中を押してくれる。

           帯にも書いてありますが、『人生は「選ばれないこと」の連続』。順風満帆であると感じている人でさえ、もしかしたらそのように感じている人もいるかもしれません。まして自分自身に当てはめると、本当にその通りだなぁと感じてしまいます。  阿部広太郎さんとの出会いは、宣伝会議さんのコピーライター養成講座の講義。出会いといっても、こちらは一方的に講義を聴いている側だったのですが、阿部さんのコピーライターとしての仕事もさることながら、それ以外に様々な活動をしてこられたお話を、ワクワクしなが

          『それでも前に進みたい』そんな背中を押してくれる。

          未来につながる、設計と、位置づけ。

           直接営業に携わっているわけではないのですが、時々営業周りの本にも目を通すようにはしています。デジタルトランスフォーメーションと言われるようになってから、システムの刷新などを積極的に勧めている会社は増えていますが、使いこなせている会社はそのうちにどれくらいあるかというと、かなり少ないように思います。  昨年辺りからちょくちょく、『セールスイネーブルメント』というキーワードを目にすることが増えてきて、見つけて手にしたのが、この本でした。  やり方を変える、システムを変える。

          未来につながる、設計と、位置づけ。

          着眼点と、考えのまとめ方。

           ネスカフェアンバサダーという言葉を目にするようになってから、ちまたに、アンバサダーという言葉があふれるようになったような気がします。そして、その前後から、インスタントコーヒーという言葉ではなく、レギュラーソリュブルコーヒーという表現を聴くようになって、レストランでも豆から入れたコーヒー以外のコーヒーが提供されることも多くなって。それらをけん引してこられたのが、日本のネスレのトップでもあった、高岡浩三さんだったようです。  ネスレのバリスタは、会社にもあって、度々お世話にな

          着眼点と、考えのまとめ方。

          価格と価値から、キャリアを見つめる。

           ここの所、仕事でもプライベートでも、気がつくと値上げラッシュ。世界情勢などを踏まえると致し方ないと思いつつも、負担は厳しいと感じることが多々あります。そのような中で、支出が増えるのであれば考えなくてはならないのが、いかに収入を増やすのかということ。提供する側の立場としても、価格転嫁がなかなか難しい中で、どのように価格を変え、収入を増やしていくのか。そんな悩みに対して実例を紹介しながら、いくつかの方法を提示しているのがこの本です。  小阪裕司さんのお名前は、マーケティング関

          価格と価値から、キャリアを見つめる。