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[読書]後宮の烏 3 白川紺子

 とうとう巻頭に十二国記風の世界図とこの国及び宮城の地図が掲げられた。著者は本腰入れて大作にするつもりかな。

 とは言えお話は相変わらず宮殿の中で展開し、(烏妃はここから出られぬのだが。)登場人物達もちょっと可愛さを保ち続けるのはご愛敬。そして今宵も夜明宮には幽鬼絡みのお話が持ち込まれ、寿雪が親身に対応していくのだった。

 しかしながら1.2巻にも増して不穏さは増幅されつつあり、この巻の騒動も何かがやってくる予兆に過ぎない気がしてくる。どれとどれが次につながる伏線なのか?寿雪と高峻の恋の行方は?目が離せないな。

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