書店で3回「有斐閣ストゥディア」と唱える
レジー著『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(集英社新書)では、ビジネスで他者を出し抜くために、効率よく情報を得ようとする人たちが登場する。著者はその背景にある新自由主義や家父長的な思潮を問題視しつつ、本書ではファスト教養を求める人たちが、括弧付きの教養ではなく、よりマシなコンテンツに触れやすくなるための方策を提言している。
とは書いてみたものの、ファスト教養はそこまで問題なのだろうかと思わなくはない。浅ましい人は昔から一定数いるが、多くの人はただ浅ましいだけで