娘の父親（元彼）に
娘と同じくらいの年齢の子どもが他に３人もいると
知ったとき

私はほとんど傷つかなかった

とっても驚いたし
とってもがっかりしたし
とっても呆れたし
愛する娘の父親がこんな男だなんて情けなくなったし
こんなに最低な男を選んだ自分の見る目に自信をなくしかけたけれど

でも私は驚くくらい平気だった
彼の話に笑ってしまうくらい普通だった

そう、もうとっくに彼とは終わっていたのだった
彼に対してほとんど怒りも感じないほどに彼に対して気持ちがなかった
怒るのは相手に対して感情があるからだと思った

その時に気づいた
私はずっと別れたかったんだ
私はずっと我慢してきたんだ
私の心は叫んでた
こんな人生は嫌だって
それは彼との人生は嫌だってことだった

体が悲鳴をあげていた
彼と一緒に過ごすと疲れ果てていた
彼がいなくなるとホッとした

いつからだっただろうと振り返ると
別れたいと強く感じたのは３年くらい前だった
娘が生まれてすぐの時
別れようと決めた時があった

そこから３年かかってようやく別れに向かっていたんだと気づいた
そのおかげでほとんど辛くないし悲しくないし寂しくないし傷ついてもいない

私は今までずっと別れが苦手だった
どんな状態でもやっぱり別れよりもやり直すことを願ってきた
どんな状態でもなんとか一緒に続けていけないかと思ってきた

そんな私が自分から切ることができたのは彼が初めてだった
そんな自分が誇らしかった

子どもはどうするの？
お金はどうするの？

そんな不安は少しよぎったけれど
大丈夫
なんとかなる
なんとかする

そんな強い思いがあった
私は新しい道に踏み出す
私は自分を幸せにする

私は何をされようと誰にも傷つけられることなんてない
何をされようと私は私としてちゃんとあり続けられることができる

そのことを感じられた瞬間だった
確かにとても強い私がいた

私は彼と出会ったこと
彼と付き合ったこと
全く後悔していないと言い切れる

私は彼と出会ってたくさん得たものがある
私は彼との出会いを通過する必要があった
私は間違っていない
誰に恥じることなく自分の人生を歩んでいける

こんな最悪な出来事があって
ほとんど涙の出ない自分を不思議に思うけれど

私は本当に清々しいのだ
しっかり大地を踏みしめて立っている自分がいる

だから、あなたも踏み出そう
あなたを悲しませる男、あなたを傷つけて平気な男
そんな男とは別れたらいい
そんな男にあなたは傷つけられたりしない
そんな男にあなたは何も奪われたりしない
力強く新しい道を踏み出そう