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日本文明に学ぶ、全てを水に流す力。

前回の記事で、「夏になると行きたくなる場所」の一つとして挙げていた、
東京都復興記念館に早速仲間と行ってきました。

後ろの花壇は都内の小・中・高・特別支援学校生が年に4回植え替えをしているものだそうです。

二人は、YDR(Youth Dignity Repubic・若者共和国)というプロジェクトを共に運営する仲間。
1か月の研修プログラムも共にして、泣いたり怒ったり、毎日銭湯入ったり、色々分かち合った仲です😂
二人とも、それぞれ山口と大阪から、東京に遊びに来てくれたので、
せっかくなら、今度8月15日にYDRとしての企画をする前の、
心のエネルギー生成として、日本の戦争の歴史と接続できる場所に行きたい!
という私の提案に、ぜひと言ってくれて実現しました✨

東京都復興記念館はこんなところ↓↓

東京都復興記念館は、関東大震災の惨禍を永く後世に伝え、また官民協力して焦土と化した東京を復興させた当時の大事業を永久に記念するため、震災記念堂(現東京都慰霊堂)の付帯施設として昭和6年(1931年)に建てられました。(中略)その後、第二次世界大戦の空襲により東京都下で亡くなった方々の遺骨を震災記念堂に合祀したため、記念館においても、東京空襲の被害や当時の状況、復興に向けた取り組みを伝える写真、図表などの展示を加えました。

東京都復興記念館HPより抜粋:https://tokyoireikyoukai.or.jp/museum/history.html


私は今回、初めて日本の復興の力、というものと向き合い、

日本文明の素晴らしさと出会うことができました。


復興記念館では、関東大震災や東京大空襲の惨禍を伝えてくれる展示と、
そこから復興を遂げていく歴史が展示してあります。

関東大震災でここまで街が焼けてしまったことも知らなかったですし、
写真だけ見ると、空襲によって焼け野原になった写真と変わらないほどでした。
実際、死者・行方不明者の数は合わせて約10万5千人にもなったそうです。

そして、東京大空襲。

漫画や映画、本などで、何度と耳にし、
恐ろしい空襲であったことはなんとなくわかっていました。

が、実際の詳細なデータとともに、写真や展示をみると、

想像をはるかに超えている状況に、唖然としました。。


被害の大きさもそうですが、一番驚いたのは、
空襲の頻度。

終戦の前年、1944年から3日に1回ほどのペースで、B29がきて焼夷弾の雨を降らし、終戦間近となる1945年7月に入ると、3日に1回どころか、毎日のように空襲が続くときも。

いったいどんな理由で、こんなに罪のない民間人を殺さなければならなかったのか。
いったいどんな理由で、ここまで街を焼き尽くさなければならなかったのか。
悲惨すぎる状況に胸が苦しくなりました。


復興展示の中で、私のなかに強く残った写真が一枚ありました。


それは、焼け野原となった地に立ったバラックの中から、優しい笑顔で立っている女性を写したもの。

近所の人なのか、(女性の表情以外の記憶がおぼろげ…)誰かに微笑みかけている状況だったと思います。
悲惨な環境の中で、それでも環境に負けず、周囲の人たちと団結して、共に前を向いて進もうとする、そんな凛とした美しさを感じました。

焼け野原になった地で、誰が笑顔になれるのだろうかと思いたくなる
地獄のような状況で見せる笑顔は、
闇の中の一筋の光そのものにみえました。


そこに、私は日本文明の美しい心を感じたのです。


どうしてここまでのことをされ、たくさんの命を奪われ、多くを失った、
にもかかわらず、
日本は天皇の一言で、集団全体で銃をおろし、
その後テロ1件も起こすことなく、敵として戦ったアメリカとここまでの信頼関係を築いているのか。


女性の笑顔の中に、その背景にある日本の深い心が、
詰まっているように思いました。


やられたら、やり返す


人類歴史の中で常に繰り返されていること。
故に、いまだに戦争が終わらない。


でも、日本文明はそうではない。


どんなに被害を受けたとしても
どんなに悲しみがあったとしても
どんなに悔しさや怒りがあったとしても

過ぎ去ったことに囚われたまま今を生きるのではなく

過去はすべて水に流したかのごとく、受け入れ、

今からの未来のために、どんな今ここを蓄積するのか

そこに、心を置いた人たちがいたのです。

そんな潔い武士道が息づいた人たちの集団だったからこそ、

こんなにも悲惨な状態を見事に復興させ、
戦後世界第2位の経済大国にまで発展させることに成功したのでしょう。

それは、何度となく日本列島を襲ってきた
自然災害と向き合う過程の中で、築いてきた精神性なのかもしれません。


全てを水に流し、今ここ、どんな状況や環境の中でも、
今ここの新しい蓄積を選択する。

そこに、過去に何をされたとか、
自分が過去に何をしてしまったとか、
そんな無駄な考えは一切ない。

それこそが、「日本文明のアモールファティ

そのあり方なんだなと、感じました。

アモール・ファティ(amor fati)とは、ドイツの哲学者ニーチェの思想の基本理念のひとつである。いかなる境遇であっても自らの生を深く愛し、自己の運命を積極的に肯定し、生き抜こうとする態度のことをいう。

NohJesu公式HP・コラムより抜粋:https://www.noh-jesu.com/1571


そんな日本文明のありかたから学び、今の私たちが選択するべきこととは?


今世界は、もう目を逸らすことができないほど、末期がん状態です。

世界中で異常気象が発生し、日本国内でも異常な気温上昇や豪雨が発生しています。

そしてAI開発のスピードはすさまじく、すでに国連の会議で、
「Sophia」というAIが、「私は人間よりもうまく世界を導ける」という主張をしたとのことです。

地球に人間が住めなくなってしまう、だけでなく、
人間が本当にいらなくなってしまうときが、もうすぐそこまで来ています。

一人一人に、目先の解決したい問題は、たくさんあると思います。

でも、地球が壊れてしまえばどんなに頑張ってもすべては水の泡。
AIによって人間が不要だと判断され排除されれば、またもすべては水の泡。

こんな人類の究極の危機の中、地獄のような時代状況の中、
日本はどんな道を選択する必要があるのか。

それは、焼け野原で微笑む笑顔の女性のように

地獄の中での唯一の希望になること。

それが日本の役割ではないでしょうか。

そのためには、目先の問題解決よりもまず、

人類がここまでの環境破壊を引き起こしてしまう原因は何か、
AIを自ら生み出したにも関わらずそのAIを統制不可能な状態になってしまう原因は何か

そこに向き合う必要があると思うのです。


日本には、この末期がん状態の人類文明を希望に大反転させることのできる
とんでもない教育、認識技術・nTech(エヌテック)が生まれています。

日本オリジナルで、世界をリードする、
そんなミラクルな時代を拓いていくこと。

それを、この記事を読んでくださった皆さんと共に、やっていきたいと強く思います。

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